瑞芳から十分老街へ
瑞芳車站から一時間に一本しか通っていない「平渓線」に乗って十分に向かう。
切符代は一人TW$19(約70円)。「区間(各駅停車)」しか通っておらず、所要時間は25分から37分とかなりばらつきがある。
かなりぎゅうぎゅう詰めの列車に乗り…。
十分でほとんどの乗客が列車を降りた。
西洋人も台湾人も日本人も韓国人も混ぜ混ぜで整然と線路を渡っていく人たち。
ここでハプニング。
4度目の十分で慣れ切っているNonが突然ここで線路に横たわり
「写真撮って~。」
とやる。
するとすかさず駅員さんが、
「どかんか!この小娘!」
とめっちゃ大声で怒られるっていう…。
いろんなものを見てきたが
「地元の人に激怒される観光客(しかも中学生)」
は初めて見た気がする…。
Mamaはといえば
「ハイハイ、駅長室に引っ張られて絞られたらいいさ~。」
と我関せずの表情。
しかしNonの逃げ足も速かった。
帰りの切符売り場を確認しておく。
切符売り場、トイレと並んで、その次から「小吃店(軽食屋さん)」が並ぶ。
…どこが駅の切れ目なのかわからない。
韓国の時と同じく一言だけ中国語を覚えたIO。
「我要這個(これ下さい)。」
…このたった一言だけで毎回ちゃんと「烤魷魚」を手に入れている。
しかし、たった一言しか喋れないのになんだ?その自信満々の笑みは…。
小吃店が切れると「ランタン屋さん」が並ぶ。
ランタンは150元からで、その色によって願い事の種類が分かれている。
僕たちは4面色違い(200元≒730円)のランタンを選んだ。
それぞれの色の意味はざっくりと言うと…。
赤色 健康運、平安運。
黄色 金銭運。
青色 事業運、仕事運。
紫色 読書運、試験運…学業運。
白色 将来の運。
オレンジ色 愛情運、結婚運。
緑色 うまくいく運、幸運。
ピンク色 人とのご縁運。
淡いピンク色 幸福運、満足運。
って感じ。
十分ランタン飛ばし
ランタンを買うとお店の人が紙製のランタンを衣装掛けみたいな枠にかけ、洗濯ばさみで固定してくれる。
脇に空き缶に墨汁と毛筆が無造作に入れてあるので、それでランタンに願い事を書いていく。
前と後ろを書き終えると、お店の人に頼んで横面を出してもらう。
そうやって4面に願い事を書いていく。
4面書き終えたら、線路に出て、お店の人が4面分写真を撮ってくれる。
写真撮影の後、ランタンの底にある燃料に火をつけてひっくり返しランタンを空高く飛ばす。
多くの観光客をこなすためか、この一連の流れで店員さんの動きはめちゃめちゃ早い。
他のランタンもたくさん飛んでいるので、ちゃんと見ておかないと一瞬で自分のランタンがどれか分からなくなる。
瑞芳駅沿線だけで140店舗ほどお店があるそうだが、この感じだとランタン屋だけで半分を占めそうだな…。
十分を訪れた人達が願い事を竹筒に書いて吊るしていくやつ。
十分と同じ平渓線の終点「菁桐(jīng tóng)」の駅員さんラブストーリーが由来で、竹筒は「許願筒(xǔyuàn tǒng)」という名で50元でお店で売られてます。
線路をどんどん進んでこのお店で「十分瀑布はどこ?」って聞いてみる。
十分瀑布へ
「十分瀑布」が左、「十分瀑布公園」が右。
正しいのは左。
途中から人通りがなくなり、20分位歩くと少し不安になってくるが…。
かなり薄くなった十分瀑布の入り口のサインボードを発見。
坂を下る。
十分瀑布入り口付近の「十分品味飲食店」というお店で一休み。
十分老街からここまで徒歩約30分。
ここまで来ると人の流れがあるので後はその流れについていく。
つり橋を渡り、
階段を降りたら…、
「十分風景区」。
向かい側にも人がいますが、あっちからなら滝が正面から見れる。
これ、滝の水しぶきがミスとみたいな感じでかかってます。
滝を流れる川は「基隆川」。
何の神様か確認もせずリボンを購入する人たち。
ほとんどの人が木の枝や滝の近くの手摺にリボンを巻いている中、ご本尊の脇を固める象にリボンを巻く人達。
「十分瀑布」の周辺は滝だけではなく、お店が並んでいたり、公園があったり、神仏があったりと結構充実。
この辺りは炭鉱があり、栄えた時期があるため、こういった展示物もある。
十分老街への帰路は山側ではなく、川沿いの別のルートを歩いてみる。
十分老街
十分老街を後にし、一時間に一本しかない列車をあと数分で出発というところでぎりぎり列車に飛び込めた。
しかし来た時以上に車内は混んでいて、25分間腕を上げる事もはばかられるようなラッシュ具合だった。
瑞芳で少し休んだら「九份」にむかう。