嘉手納基地「アメリカフェスト2023」
2014年以来9年ぶりに「アメリカフェスト2023(Americafest’23)」が、2023/04/22(土)・23(日)の二日間、嘉手納基地・北側滑走路を駐車場にして開催された。20世紀最高の戦闘機と呼ばれるF15イーグル戦闘機や、米海兵隊に所属する垂直離着陸可能なMV22オスプレイ輸送機、高度なステルス性能や多機能性、チーム間ネットワーク機能を有するF35Aステルス戦闘機などの一般公開が行なわれ、音楽ライブや各種アトラクション、基地の外では味わえない、ちょっと珍しいキッチンカー・グルメなどが多くの人々を楽しませた。日曜の15:00過ぎ、僕たちが嘉手納基地の入り口となっている嘉手納基地第4ゲートに向かう58号線の渋滞の列に並んだのは、目的の水釜交差点から約3kmの地点だった。
水釜交差点にある嘉手納基地第4ゲートをくぐり、嘉手納基地内を走る。外から見るより渋滞してなく、スムーズに基地内を走る。
滑走路の手前当たりで身分証明書の提示を求められる。
そして嘉手納基地「アメリカフェスト2023」の駐車場となる北滑走路。
滑走路についたタイヤの痕が凄い。
米軍の滑走路を車で走る経験なんてなかなかできないからこれだけでもアガルぅ。
これ、滑走路を駐車場に使っちゃってるんだけど、有事にはどう対応するのかというと、南滑走路というのもあって、そちら側は通常通り米軍の滑走路として機能しているので問題ないらしい。
係員の誘導に従い車を停め、こんな感じで歩いてイベント会場に向かう。
常時100機以上の航空機が常駐する「極東最大の空軍基地」嘉手納基地の滑走路は全長約3,700mあり、ここはその真ん中より少し後ろ側に位置するので、僕たちが車を停めた場所から前方に約2km、すでに車が駐車していることになる。
簡単な荷物検査を受けて 「アメリカフェスト2023(Americafest’23)」会場に入る。
嘉手納基地・格納庫「STEMハンガー」のあるここからがイベント会場になっている。
■アメリカフェスト2023の入場について
◇日本国籍を持っていれば、16歳以上なら、
①運転免許証
②マイナンバーカード
③パスポート
④健康保険証及びその他の写真付き身分証(学生証など)2点
のいずれかを提示すれば、事前予約なく入場できる。
※16歳未満は身分証明書不要。
◇米国・日本国籍以外の人なら、
・専用QRコードから事前登録受付完了表を準備し、
①一時または永住日本国在留カード
②パスポート
のいずれかを
・第1ゲートのビジターコントロールセンター
で提示して、
・セキュリティ・チェック
を受けると
・パス
が発行され、それを持って入場できる。
弾道ミサイルを迎え撃つ、地対空誘導弾「PAC3」。
通称「パトリオットミサイル」。
■入場ゲート
徒歩なら、歩行者専用ゲートから入場できる。
歩行者専用ゲートは、トーマス・ガレージ向かいのゲートで、
・千貫田バス停
・嘉手納町運動公園入口バス停
が最寄りのバス停。
車なら58号線、水釜交差点のある「第4ゲート」から基地内に入場できる。
広い滑走路を駐車場として利用しているため、滑走路を車で走る体験ができます。
嘉手納基地 格納庫「STEMハンガー」。
ここでも様々なアトラクションを体験することができる。
格納庫「STEMハンガー」内・フライトシミュレーター。
紙ヒコーキ作り体験。
レスキューのジャケットとヘルメットを装着してもらってます。
STEMハンガーの中では、他にもたくさんのアトラクションがありました。
最大速度, 296km ; 航続距離, 1,843km、双発エンジン搭載の中型多目的ヘリコプター「UH-60 ブラックホーク」。
■会場への持ち込み禁止物
アルコール類、カッターナイフ、カミソリ、ナイフ等の刃の付いた物、刀、エアガンや銃器にレーザーポインター。
クーラーボックス、スーツケース。
ビン類、花火など燃焼するもの。
自転車、三輪車、ローラースケート、ラジコンやドローンなど。
ペット等の動物(補助犬除く)。
椅子、テント類、横断幕やサイン類。
300ミリ以上のレンズ付きのカメラ。
F-15制空戦闘機。
米軍では1976年から運用を開始した空対空戦闘機で「F15イーグル」とも呼ばれていて、今まで空中戦や対空攻撃などで撃墜された事が一度もないうえ、撃墜数は100機を超すという超優等生。
初飛行から50年以上が経過しているが、現在でも日本の航空自衛隊の主力戦闘機で、全国に約200機が配備されている。
■「アメリカフェスト2023」開催日時
2023/04/22(土)、23(日)
14:00~21:00(入場は20:00まで)
※ゲートオープン:12:00~20:00
会場ではビールも販売している。
■「アメリカフェスト2023」のアトラクション
野外では戦闘機、空中給油機、ヘリコプター、パートナー部隊の航空機などが展示され、初公開となる格納庫「STEMハンガー」では、捜索救難チーム、フライトシミュレーション、米軍の応急手当、科学捜査など、嘉手納基地の各部隊が提供する体験型学習ブースがあります。
14:00~21:00までメインステージとサイドステージではライブが行なわれ、小さな子供向けにキディランドという小さな遊園地も設置されています。
また、4/22(土)の夜の締めには花火が上がったようです。
「アメリカフェスト2023」メインステージ。
キディランド。
小さな子供向けの小さな遊園地。
「アメリカフェスト2023」グルメ
「アメリカフェスト2023」の会場の中心部に並ぶキッチンカー。
■グルメ
「アメリカフェスト2023」には約30台のキッチンカーが出店していて、ジャークチキンやブリトー、タコス、ファンネルケーキとか、トルコ料理、韓国料理、ブラジル料理など、基地以外では見る事の出来ない料理が味わえます。
ほとんどのキッチンカーでは、米ドル、日本円、クレジットカードでの支払いが可能。
フュネルケーキのキッチンカー。
ジャークチキンのキッチンカー。
こんな感じでキッチンカーがずらっと並んでて…。
沖縄の街中ではあまり見られないようなキッチンカーが多くて楽しい。
美味しそうなバーベキューの「Okinawa Lighthouse barbecue」のキッチンカー。
基本的には米軍内で出店していて、県内のイベントの際に基地外で出店することはあるとの事。
結構長い列ができてたんだけど、ここでグルメ体験をすることに。
プルド ポーク オーバー ライス $10。
Okinawa Lighthouse barbecueの1ポンド プルド ポーク $20。
ブリトーとレモネードの「ロールアップブリトー」のキッチンカー。
せっかくなんでここでもブリトーとレモネードを手に入れる。
ロールアップブリトーのハーブチキン ブリトー $12。
ブリトーはトルティーヤを使ったメキシコ料理なんだけど、これはライスが入っているパターン。
キッチンカーの裏側でゲットしたグルメを楽しむ人達。
KC-135空中給油・輸送機、通称「ストラトタンカー」の搭乗体験の行列。
F-16戦闘機。通称「ファイティング ファルコン」。
世界の20カ国以上の軍に採用されている戦闘機で、生産機数が4,500機にものぼる。
それだけ製造されているのにもかかわらず、空中戦で追撃されたのは過去にたったの1機だけというつわもの。F-15と同じエンジンを1基だけ搭載している。(※F-15イーグルはエンジンを2基搭載している。)
MV22オスプレイ輸送機。
ヘリコプターのようにホバーリングや垂直離着陸が可能で、上空ではプロペラを前に向けて進む。一応滑走着陸も可能なんだけど、垂直着陸でいいんじゃないって思うくらい滑走はしない(オスプレイ滑走着陸のYoutube動画)。
一度に24人の兵士を運べる便利な輸送機なんだけど、沖縄では2016年12月と2017年12月に墜落事故を起こしていて、よく思ってない人も少なくない。
会場を後にする車の渋滞の列。
…これ3レーン2km以上、つまり合計6kmの渋滞の列。
そこに並ぶ車がたった1つの米軍ゲートから外に出ようって話だよね…。
最前列の車のテールランプは、かすんでもう見えないし、僕たちが見ている間、1回も前進していない…。
帰路の車に乗車して…
僕たちは車で第4ゲートのある水釜交差点から会場に入り北滑走路に車を停めました。車の数が半端なかったので渋滞を避けるため早めに出ようと思い、19:00過ぎに車に乗って出口を目指したのですが、20:45までの1時間半余りの間に進めたのはわずかに5メートルくらいで、それもたった1回進んだだけ。後は車の列に並んで一回もアクセルを踏むことはありませんでした。
この北滑走路を利用した駐車方式は、滑走路の左右の端と真ん中を通路として空けて、滑走路の前から順番に駐車させていき、帰りは前方のゲートから出す一方通行方式で車での来場には対応しているわけです。
幸い、20:45頃になると、後ろの方の車が反対方向に走り出したので、入口だった第4ゲートを出口として利用し始めた事に気付き、早速その流れに乗る事で、基地内を止まることなく15分ほど走って水釜交差点から58号線に出る事ができました。
でも僕たちは多分反応早かったんで、渋滞する事なく基地を出られたんだけど、後の車はどうだったんだろう?多分第4ゲートも時間の問題で詰まったんじゃないかと思いますが、はっきりはわかりません。
次もし来ることがあれば、絶対バイクで来ようと思ってます。