ノーザンテリトリー準州 州都ダーウィン
ノーザンテリトリー準州(北部特別地域)の州都 ダーウィン(Darwin)。 ティモール海に面し「東ティモール」や「インドネシア」「パパニューギニア」など 東南アジアの群島がすぐ目と鼻の先にありパースやブリスベンよりそれらの島々の方が距離的には近い。オーストラリアの原住民アボリジニがダーウィンの住民の多くを占めるが、民族的には北の群島から流れてきた移民のおかげで70以上の民族が暮らす。日本とダーウィンの関わりの歴史として、戦前の大日本帝国が「大東亜共栄圏構想」というブロック経済圏を打ち立てる為、1942年から1943年にかけてダーウィンを何度も空爆したという負の歴史もあったりする。
オーストラリア最北の街にやってきた。
まずは街を散策してみる。
海辺の総督官邸からエスプラネードを挟んだところに「陸上電信記念碑/Overland Telegraph Memorial」。
すぐ脱ぐ。
ブルームも熱帯に属し12月から3月の雨季には最高気温は35度にも達するのだが、 ダーウィンはそのブルームよりもかなり北にあり…つまり 赤道に近いので…よって…
暑い…
「あのう…、ここって最高気温何度くらいっすか?」
「えっと、一番熱い時で摂氏35度くらいかな。」
「真冬の7月で最高気温何度くらいっすか?」
「33度くらいかな。」
…年中真夏日か~い。
ほんの数週間前メルボルンで凍える寒さの中で野宿をしてたのに、今度はダーウィンで猛暑に悩まされている。
…本当にでっかいわ~。この国…。
「スカイシティ カジノ(現ミンディル ビーチ カジノ リゾート/Mindil Beach Casino Resort)」。
ユースで背中に「JASDF」とテープで貼ってもらい陽に焼いてみた。
「What does it mean?(それどういう意味?)」
「Japan Air Self Defence Force.(航空自衛隊)」
一体なぜ俺はいまさらこんなもの…。
自分でも不可解だ…。
きっと他に思いつかなかったんだろう…。 ボキャブラリーの無さに恥ずかしくなる…。
…しかも焼いちゃったからしばらく消えないし、2度焼きしても残っちゃうし…。
ここのユースでは色んな話を聞けた。
ケアンズでワニ(Crocodile)の餌付けを見に行ったら、 竿の先に着けたエサの鶏に対してワニが体長と同じくらいジャンプしたとか、 ワニと瞬発力勝負したら人間は負けるとか…。
そんな話を聞いた後、別のアメリカ人が、カカドゥ・ナショナルパーク(Kakadu National Park) に行ってジャングルの中、男も女もみんなすっぽんぽんになって 川に飛び込んで遊んでいたらわずか数メートル先にワニがいたとか、 ジャングルで迷子になったとかいう話だ。
なんだかやはりアメリカの方って日本人と違ってぶっ飛んでるよね~。
英会話初心者なら…
ユースホステルで色々と情報交換をしてくれたトラベラー達。
この頃になって 英語母国語圏の旅行者より、英語を母国語としないヨーロッパの人の方が 話し易い事に気づく。
なるほど…。
俺でも日本で片言の日本語喋る外国人とずっといたらちょっと疲れるよな…きっと。
その点ドイツ人とかスペイン人って英語が母国語じゃないから、 僕と話をしてもお互い気を使って、言いたい事を理解しようと努力する。 あと、アメリカ人のようにスラングを多用したり早口で喋れないから必然的に喋りがゆっくりになり 聞き易いというわけだ。
ダーウィンでは色々な国の人と話ができた。
きっと暑さのせいで緊張とか遠慮とかに気が回らないからだろう。
結構ダーウィンで思考が変わってきた気がする。 さあ、僕も他の旅行者にならってエアズ・ロック(Ayers Rock)に行ってみよ~。