西オーストラリア 州都パース

西オーストラリア州 州都パース

西オーストラリア州 州都パース「キングスパークから見るパース市街とスワン川」

西オーストラリア州・州都パース。キングスパークから見えるパース市街とスワン川。インド洋に面しスワン川を中心に広がった街。固有種クォッカが生息するロットネスト・アイランドや 貝の化石の塔が無数に並ぶピナクルズ、 日本人墓地が残るブルーム、野生のイルカに会えるモンキー・マイアなど広大な西オーストラリアは観光的にも学術的にも価値の高いエリアと言える。


 

西オーストラリア州 パース キングス パークの「フローラル クロック/花時計」

キングス・パーク・アンド・ボタニック・ガーデンの「フローラル クロック/花時計

この当時パースはオーストラリア人の住みたい街ナンバーワンの街で、 毎年ヨットレースが行われていたり、 世界一美しい街と呼ばれているなどという事は知っていたが、 それ以外の情報はまったくなかった。

まあ、ガイドブックを持たない旅をしているので 行き当たりばったりは仕方ないが、 こんな遠くの街まできちゃったよ感がある。

 

西オーストラリア州 州都パース

 

パースの現在の宿泊情報



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西オーストラリア州 州都パース「セントジョージ大聖堂」

セントジョージ大聖堂。

シドニーメルボルンに比べアデレードやパースは新しく、 こじんまりしていて、人が少なくてのどかな街だなと感じられた。

つい13年前の1973年まで「白豪主義(非白人への排除政策)」を行っていて、同じ人種の白人が多く住むほぼ単一国家なのに街によって雰囲気が変わる。

ちなみに東洋人はほとんど見かけなかったし、 日本人にはまるで会わなかった。

 

これだけ広い国だと当然なのかもしれない。 内陸部に住む人たちは飛行機で移動するとか、隣の人の家まで何キロもあるとかも聞いたことがある。

 

シドニーやブリスベンではあまり感じられなかったが、 やはりこの国は日本とは大きな違いがある事に気づく。

 

西オーストラリア州 パースの街並み

1986年9月のパースの街。

 

西オーストラリア州 パース「キングスパーク アンド ボタニックガーデン」

「キングスパーク アンド ボタニックガーデン」。

 

ビリヤードとアルコールと…

パースのバーで飲んでいたらエイト・ボールをやらないかと声を掛けられ、 調子に乗ってマジモードでやって勝ち続けてしまった。

思うにバーで飲んでいるオージーにとってビリヤードは飲みながら 暇つぶし程度に楽しむゲームなんだろうけど、 僕にとっては真剣に集中して練習して上手くなることに喜びを覚える勝負事。 基本的にビリヤードに対する向き合い方が違う。 シドニーでは毎晩ビリヤードをして楽しんだというより、 毎日特訓をしていた感じだったし…。

 

何度もプレイしていると「俺ともやろうぜ」と声を掛けてくる人が出てきて、 なんだかやめられなくなってしまった。 気が付いたら結構視線を集めてしまっている。終いには勝つたびに拍手まで起きる始末。

 

オージーからしたら 日本人は実際の年より相当若く見えるらしいので、 僕は彼らには15、6歳にしか見えないのだろう。 15、6歳の小さな体躯のここら辺ではちょっと珍しい黄色人種の少年がビールを飲みながら 隠し玉やジャンプボール、バンクボールを多用して連勝している。 …良くも悪くも目立つ。

 

シドニーではいつも同じビリヤード場で身内でビリヤードをしていた訳で、 一人身で知らない土地で知らないオージー達とこんなにビリヤードをしたのは初めてだった。 そして…

 

すっかり酔っぱらい記憶を無くしてしまった…。

 

西オーストラリア州 パース「キングスパーク アンド ボタニックガーデン」

目が覚めると見知らぬフラットにいた。

オージーのお兄さんが手を握って見つめている。

…頭が…頭が回転しない…

何が起きているのか…。

何がどうなってここに辿り着いたのか全く記憶もない。

 

…彼は僕の体を触りだした。

 

だんだん状況が飲み込めてきた…。

 

酔っぱらった僕は同性愛者のお兄さんのフラットに連れてこられた訳だ。

もしかしたら薬で眠らされたのかも知れない…。

 

「Excuse me, I’m not a homosexual, I gatta leave. (申し訳ないんだけど僕はホモじゃないんで帰らせてもらうよ)」

 

と説明して部屋を出ようとしたらドアに鍵がかかっている。

室内からも鍵を使ってロックできるタイプだ。

段々パニクってきた…。

えっ、これって拉致状態???

 

「Mmm…, Could you open the door.(えっと…、ドア開けてくれるかな)」

 

彼はドアを開けようとはせず「まあもうちょっとゆっくりしていきなよ」とすり寄ってくる。

 

…やばいんじゃね…

 

しばらく押し問答を繰り返したが、ドアやら壁やら蹴って大声を出していたらやっとドアを開けてくれた。

 

まあ、彼からしたらバーで酔っぱらいのカワイコちゃん見つけて家に連れてきた位の気持ちで犯罪者的な悪気とかなかったのだろうが、19歳の僕からしたらちょっとショッキングな体験になった。

 

そういや、俺、渋谷でも何度か男にナンパされたことあるわ…

 

ここパースも数日の滞在で発つことにした。

あちこち歩き回って街を見て回ったが、ロットネスト島やパースの南側には 行けなかった。

イルカと遊べるバンバリー(Bunbury)のクーンバナ・ビーチ(Koombana Beach)や ツリー・トップ・ウォークが体験できるワルポール(Walpole)などパースの南にも 旅行者向けの設備はあるが、金銭的に苦しくなりそうだったのでパスした。

 

西オーストラリア州 パース「ノース ウエスト コースタル ハイウェイ」

再びグレイハウンドのバスに乗って次の街へ向かう。

今までは低木のブッシュの大地が続いたが、パースからブルームに繋がる「ノース ウエスト コースタル ハイウェイ」では赤茶けた大地が延々と続く。

 

西オーストラリア州 パース「ノース ウエスト コースタル ハイウェイ」

パースからダーウィンまでの途中でも

 

モンキー・マイア(Monkey Mia)、

ザ・ピナクルズ(The Pinnacles)、

ブルーム(Broome)、

アーガイル湖(Lake Argyle)、

バングル・バングル(Bungle Bungle)

 

など西オーストラリアには大自然の見どころがたくさんある。

 

…まあ、いくつかはみれるでしょ…。金がなくても…。

 

パース(西オーストラリア州)地図