イタリアを飛び回る
列車の駅にはトイレがあり、そこには水道がある点においてバックパッカーに取ってはなくてはならない存在で生活の拠点となる。大きな駅になればなるほど多くのバックパッカーが集まる。駅のトイレに入ってみると………。
ミラノを出てフィレンツェ(Florence)、ローマ(Rome)、ナポリ(Naples)と南下し、またピサ(Pisa)まで北上。 さらにミラノ(Milan)まで戻りまたナポリに南下(Naples)した。
食事はマーケットで買ったバケットとチーズをチマチマかじり、夜は夜行列車の中か教会の軒先で寝るというパターンがだんだん定着してきた。
列車を宿代わりに使ってるので比較的長距離の移動を繰り返す。
ローマではトレビの泉、コロッセオ(Colosseo)、ピサではピサの斜塔、ナポリではオールドタウンを彷徨う。
街をうろつき夜になると駅に向かう…。
またミラノに舞い戻った…。
バックパッカーと駅
バックパッカーに取って駅は旅の拠点となる。 実際に移動する為にももちろん駅を使うがそれだけではない。 …駅のトイレに入ると洗面台の前はすごい事になっている。
…歯を磨いている人。
…半裸で体を拭いている人。
…中には全裸で水をかぶっている人もいる。
…トイレで用も足す。
もちろん床はびしょびしょだ。
トイレを出てみると出発待ちのベンチでは爆睡しているバックパッカーもいる。
バックパッカーの移動先はヨーロッパ南部。
ロンドンからドイツ、イタリア、ギリシャ、トルコと国を超える度に物価が下がっていく。
僕が話をした人たちは数週間~2ヶ月の休暇を取って南下していたが、その期間過ごすための費用を浮かせるためこんなことになっているのだろう。
この頃になると僕も旅慣れてきて、バックパッカーたちの動きをなぞっていた。
感化されやすい年齢だし、結局僕もこんな感じ。
隣の人が何やってるかなんて全く気にならなくなっていた。
ギリシャへ
さすがに時間潰しかのような日々にも飽きがきた。
さあ、そろそろギリシャへでも流れるか…。
一旦ナポリまで南下し、ナポリから東へ。
ブーツの形をしたイタリアのヒールの中ほどにあたる部分にあるブリンディジ(Brindisi)まで移動し フェリーに乗り込んだ。
一路ギリシャへ…。