フランス 首都パリ
パリ市の陸の玄関口、パリ・リヨン駅(Paris Gare de Lyon)。 フランス国鉄(SNCF)、パリ交通公団(RATP)が乗り入れていて、TGV(高速鉄道)、RER(地域急行鉄道)、Metro(地下鉄) が利用できる。 イギリス、スペイン、イタリア、スイス、ドイツなどへもTGVで移動できる。
ロンドンをはじめヨーロッパ各地を高速で結ぶTGVの駅なので トランクケースやバックパックの旅行者がたくさん。 中には駅の構内を自転車で移動している人も。
白人、黒人、アラビアン… ちょっと東洋人は少なめなのかな…。
昼の12:00過ぎ、リヨンからTGVでパリのGare de Lyon駅に到着した。
まずはインフォメーションで地図をもらった。
さて、ここからホテルまでたどり着かなくてはならない。地図上で見ると1kmちょいといったところだが、 駅の外に出ると道路が放射線状に並び、さらに交差もしているので瞬時に
「あ、これは歩きは無理だ」
と感じた。
かるく脳みそがパンクした感じだ…。
交通機関としては遠距離のTGVと中距離のRER、市内地下鉄のメトロがあるのはわかっているが 長く沖縄で暮らしているので自動車移動に慣れてしまい、地下鉄に乗る方がストレスに感じる。
バスもなおさら無理。速攻でタクシーに乗ろうとしたが、あっさり乗車拒否。
言葉も通じないので身振り手振りだが、背の高い黒人ドライバーは、
「近すぎだ。歩きな…」
と言っている様子。
仕方なく11歳の子供を連れ、荷物を引きづりながら歩くことにしたのだが、ワンブロックも歩かないうちに かなり不安になってきた…。
とりあえず、後ろから歩いてくる紳士に
「Parlez vous anglais? (ヴァハリ ブゥズ エングレ?/ あなた英語しゃべれますか?)」
と聞いてみる。
かなり出鱈目なフランス語にもかかわらず
「a little bit(少しだけ)」
と反応してくれた。
好意に甘えて地図をみせるのだが、結局喋れないようで指さしで「right(右)」「left(左)」だけの説明。 ゆっくりと英語で質問しなおしても要点を得ない。まあ、この道じゃなく右方面に 目的地があるのであろう事だけは理解できたので、丁寧に
「Merci beaucoup. (メガスィ ボク/ ありがとうございます。)」
を繰り返し、その場を離れ、今自分のいるストリートがどれなのか必死に探す。リヨンでは簡単に見つかったストリートが、さすがに大都会パリ、なかなか見つからない。
「街区表示板」と地図のフランス語のアルファベットを符号させるだけなのだが、気持ちが焦っているのでなかなかそれができない。
ほとんど野性的勘で大通りに出て「街区表示板」を頼りにやっと現在地がわかった頃にはかなり疲弊していたが、娘(ンニャン)ちゃんに悟られるわけにはいかない。気力を振り絞りホテルまで陽気に歩き出す。
「この距離…、結構あったぜ…、タクシー乗車拒否かぁ????」
ちなみに後で調べると英語のフランス語での発音は「エングレ」ではなく「オングレ」に近かった… よく察してくれたな…。
結局、多少さまよいながら30分ほど重い荷物を引きづってホテルのあるルイイ通りを発見。
「やった… やっとここまできた…。」
全く知らない土地で、重い荷物を引きずり、子供が不安にならないようにひたすら陽気を振る舞い、 ハァハァいいながらやっと…
…ホテルにたどり着いた…。
フランスで使えるSIMカード
[2019/06記]
事前に日本でSIMカードを手配しておけば現地で手間取らずに済み、時間のロスを避けられるのでSIMカードは前もって準備しておきたい。
頻繁に海外に行く人なら150ヶ国対応で一度購入してしまえばその後はチャージだけで何度でも使える「FLEXIROAM」がお勧め。
単発で手配したいというのなら、フランスに限らずヨーロッパの多くの都市で使える、
・ヨーロッパで使えるプリペイドSIMカード8days 1GB APN設定不要 データ通信専用
ドバイもパリもそうなのだが、基本的にどこでもクレジットカードが使える。僕たちも念のため日本で約5,000円づつ両替しディルハムとユーロを持っていたが、高い手数料を払って両替する必要はあまりない。レストランはもちろんブラッセリーもメトロの券売機もスーパーマーケットもコンビニもマクドナルドも街の小さな商店でもクレジットカードが使える。街の商店では「10ユーロ以下はキャッシュにしてくれ」と言われたので、多少の現地通貨は必要だと思うが、それも街のあちらこちらにある銀行のキャッシュ・ディスペンサーでクレジットカードを使ってキャッシングすればいい。基本的には24時間いつでも利用できる。
ドバイの両替商ではディルハムを渡して「ユーロにして」というと伝票も何もなくすぐユーロを渡してくれたが、成田だと書類を書いて渡して受付の後ろにいるお偉いさんがチェックしてやっとユーロをもらうといったように面倒くささもある。また、両替を基本に考えると行く前に円→ユーロ、帰ってきて残ったお金をユーロ→円と2回手数料を払って両替する感じになるし、ヨーロッパだと日本円3万円両替してもらうと手数料を引かれて2万円分のユーロしか返ってこないくらいレートの悪い両替所もあるし、日本円を扱っていない両替所もある。