首里城 下之御庭(しちゃぬうなー)
那覇 – 首里城・下之御庭。2019年10月31日 午前2時34分頃、警備会社の防犯センサーが作動した。首里城正殿内部北側から出火のだったと新聞では報道されている。この火災で首里城は御庭(うなー)を囲む正殿と北殿、南殿が全焼した。この3つに加え「二階御殿、黄金御殿(くがにうどぅん)・奥書院、書院・鎖之間(さすのま)、奉神門(ほうしんもん)の一部」も焼失。2019年2月1日に公開されたばかりの「大奥」にあたる「御内原(おうちばら)エリア」の「女官居室(にょかんきょしつ)」の一部壁にも延焼した。このニュースは国内だけでなく世界中に配信され、燃え盛る首里城の映像はSNSで世界に拡散された。首里城の火災は過去に合計5回記録されているが、沖縄に住む僕たちの多くは本当に深いショックを受けた。
広福門をくぐると「下之御庭(しちゃぬうなー)」と呼ばれる広場がある。
文字通りで本殿の前の「御庭(うなー)」と呼ばれる広場より下にあるのでそう呼ばれる。
広福門をくぐり右手には「系図座・用物座」。
“系図座は、士族が持つ家系に関する記録、主に戸籍や経歴を掲載した文書「系図(家譜)」を取り扱う役所。
用物座は、首里城内で使用する物品や資材などの管理を行った役所。
内部は、琉球の歴史に関するビデオ上映や首里城について学ぶ情報端末設置をしており、休憩所としてご利用頂いています。“
振り返って「広福門」の右手側、元の大与座が券売所になっている。
首里城 券売所
券売所に入り、
券売機で入場券を購入。
大人400円、高校生300円、小中学生160円。
火災にあう前は大人830円だった。
クレジットカード払いにも対応している。
券売所の向かいに「首里森御嶽(すいむいうたき)」。
“「琉球開闢(かいびゃく)神話」によれば、神が造られた聖地であるとされている。
また、城内にはここを含めて「十嶽(とたけ)」と呼ばれる10ヶ所の礼拝所があったといわれる。
琉球最古の歌謡集『おもろさうし』にも「首里森御嶽」に関する詩歌が多数登場する。”
そして正殿に続く「奉神門(ほうしんもん)」。第五の門。
ここが最後の門となり、有料エリアへのチケットのもぎりの改札となっている。
毎朝8:55~9:15「御開門(うけーじょー)」と呼ばれる開門を告げる朝の儀式がみられる。
“3つの門のうち中央は国王や中国からの冊封使(さっぽうし)等限られた身分の高い人だけが通れる門である。”
…ん~、その中央が改札になっちゃってるんだけどいいのかな…。
奉神門前に「天水甕(てんすいがめ)」。
“奉神門前の下之御庭には少なくとも4基の大きな甕(かめ)が地中に埋まるように設置されていた。…消防用の水を貯めていたのではないかと推測されている。”