新北市 九份老街
新北市 – 九份老街。九份老街(九彬老街)のバス停から商店街が続く「基山街」と、長い石段が九彬派出所のバス停から九份小学校まで続く「豎崎路(Shù qí lù.)」が二本のメインストリート。特に豎崎路沿いにある「阿妹茶楼」は世界的に有名な宮崎駿監督の作品「千と千尋の神隠し」のインスピレーションになったと言われており、阿妹茶楼を一目見たい、写真に収めたいと訪れる観光客は多く、この一帯は混雑を極める。
瑞芳からバスで九份老街へ
瑞芳駅前のバス乗り場の横に「九份行きのバス乗り場」の案内板がある。
以前は駅前から九份・金爪石行きのバスが出ていたが、九份への観光客が増えたため市民生活と分けるため九份・金爪石行きのバス停は少し離れたところに移されたようだ。
瑞芳駅目の前を走る明燈路三段を瑞芳駅に向かって右側に三つ道を超えると右手に九份行きのバス停が見えてくるはずだ。
瑞芳駅から歩いて3分位で右手に停車しているバスが見えた。あれだ。
結構人が並んでいるが、目の前の列は一気にバスに飲み込まれた。「九份・金爪石行きのバス」は結構たくさんあり頻繁に来るのであまり待つことはなかった。
こんな分かりやすい案内板もあるので漢字が読める日本人なら間違うこともなさそう。
ただしバスを待っている間のタクシーの客引きはなかなかしつこい。英語でも中国語でも話しかけてくるので面倒。おそらく人によっては日本語も。
しかも客引きのセリフがなんとも…。
「バスだと30分、タクシーだと10分、4人で300元でいいよ。」
と執拗に口説いてくるのだが、バスだと一人15元だし、あんな大渋滞の片側一車線の山道でタクシーがバスを抜くのも至難の業なのに3倍も早く着くわけないでしょ。バスがバス停に止まったら後ろの車もみんな止まるのに…。
大体、瑞芳駅から九份までのタクシーの値段は駅前からなら定額の205元って決まってなかったっけ?
確か瑞芳車站にも料金表の看板あったぞ。
関心がないなら完全にシカトがベストな対応。
予定通り15分で九份老街バス停に到着。
ここのバス停から「基山街」に入り「豎崎路」の石段を降るルートを考えている。
九份老街バス停と基山街入り口の間にある展望台に一旦上る。
台湾 九份老街「基山街」
九份老街「基山街」に入る。
すごい人混み。
あまりの人混みで全員バラバラになったので、ここからムカデ歩きに変更。
九份老街について一時間経ってやっと「豎崎路」手前10mに到着。
ここにきて全く前に進まなくなった…。
あと10mない位なんだけど、満員電車状態で隣の人と体が接触する距離。
僕「Non、九份老街何回目?」
Non「5回目。」
僕「今までこんなに混んだことある?」
Non「ない… かな…。」
僕「娘ちゃんは?」
娘「3回目だけど、この混みようは未経験。」
そんな話をしていたら突然町内放送みたいなので
「大変混みあってるのでお気お付けください。」
といったアナウンスが3か国語で流れた。
僕「Non、こんな放送聞いたことある?」
Non「完全没有。(全くない)。」
アナウンスは何度も流れだす。
豎崎路に到着。
豎崎路は結構急な石階段でここからでも下り坂が200m近く続く。
…もし、上の方で誰かが滑ってこけでもしたら、ほとんど身動きのできないままドミノ倒しになるイメージが浮かぶ…。せっかく一時間以上もかけてここまできたが…。
僕「Non、一旦上の小学校まで行こう。」
時間を急いてここまで来て怪我をしても面白くない。僕たちは一旦列を離れることにした。
豎崎路を登りきった突き当り「九份小学校」の石段でしばし休憩。
九份老街「阿牧包子」
しばらく小学校の石段で過ごしたが下の状況が変わらないようなので、小学校のすぐ下にあった「阿牧包子」という店に入ることにした。運よく席が一つ空いている。
芋圓で有名な阿柑姨芋圓の隣にある。
肉まん 30分待ち、牛肉麵(肉入りラーメン)15分待ちとどの料理も結構待たされるがしかたないので注文する。
テイクアウトもやっていて、座席が空いていないためか僕らが座って待っている間もひっきりなしにテイクアウトの注文が入っていた。
15分以上待たされてやっと牛肉麵が出てきた。
食事をしているうちに下の様子が落ち着いてきたので豎崎路を降りることにした。
九份老街 豎崎路(阿妹茶楼の上側)
混雑がかなり解消されているように感じたんだけど、それでもまだこの混み具合。
牛歩の状態で少しづつ進むんだけど、時折完全に止まったりする。
阿妹茶楼の向かいにある「海悦楼茶坊」に入る。
海悦楼茶坊
室内のテーブルに案内され、食事のメニューを出されるが「お茶だけ頼みたい。」旨を伝え、
さらに「阿妹茶楼側のテラス席に移動したい。」と頼む。
「お茶のたてかたの説明書があったら欲しいのと、一回たて方見せて欲しい。」とも頼む。
初めに茶器を温め、茶葉を蒸らし、細長い茶器にお茶を入れ、丸い茶碗で蓋をしてひっくり返し、細長い茶器を取り茶器に残った香りを楽しむ。
茶葉は3回ほど使えるが蒸らし時間が変わる。
使い終わった茶葉はテーブルに置かれた大きな皿に捨てる。
お茶一袋400元、お茶セット一人100元で合計900元(≒3,284円)。
お湯はお代わり自由。
下を見ると阿妹茶楼を写真に収めようとする観光客でいっぱいだった。
全員お茶たてに挑戦。
今日の異様な混雑がなければ、明るい昼から夕暮れ時、夜に移り変わっていく景色や、運が良ければ夕霧がかかった阿妹茶楼も見れたかもしれないと思うとちょっと残念。
海悦楼茶坊から見た阿妹茶楼。
…このテラス、前回よりワンフロア下かな…。
やはり他のお客さんは大体食事をしていた。
おっ、このフロアは全て空席。
阿妹茶楼は座るまでにかなり待たされるが、この海悦楼茶坊は阿妹茶楼の目の前にあるのにこのすき具合。知名度の差ってすごいね。
一時間ちょい本格中国茶を楽しんで海悦楼茶坊を後にした。
九份老街 豎崎路(阿妹茶楼の下側)
阿妹茶楼の前を通って豎崎路の階段を降る。
20:43分。
さすがにこの時間になると混雑は収まっている。
九彬派出所バス停に到着。
ここでもタクシーの客引きが凄いのだが、瑞芳行きは相手にしておらず、長距離で稼げる台北行きだけを狙ってくる。
ちなみに九份老街からバスに乗る時は、ここからじゃなく一つ上の九份老街から乗った方がいい。九份老街からバスに乗る人が多いので写真のバスの様にここを通る時は満員になっている可能性が高い。
曲がりくねった山道をかなり荒い運転で駆け下りてきたら瑞芳駅前で下車。
…九份からたったの10分で着いちゃってる…。
夜の瑞芳
瑞芳南口駅前の民生街ストリート。
多くの屋台が並んでいてここから突き当りの瑞芳美食広場までが「瑞芳夜市」にあたる。
ちなみに「瑞芳老街」と呼ばれるのは駅の反対側(北側)でいわゆる本当のオールドタウン。
瑞芳美食広場
09:43。
9時半過ぎるとお客さんもいない。
…ってかお店の人もいない…。
臭豆腐の屋台。
果物屋さん。
滷味(lǔwèi)の屋台で夕食を確保。
食材を選んでから調理に入るので結構待つ。
Nonと娘ちゃんは屋台のおばちゃんと井戸端会議。
22:00過ぎになると瑞芳の町は車も人通りも少なくなって…。
Good Sleep B&B(好眠旅店)
ホテルの部屋に戻って屋台とコンビニで仕入れた食材で夕食。
結構移動したから、疲れたようで。
俺はこれから飲みタイム。