読谷村 座喜味城跡公園
日本一人口の多い村 読谷村「座喜味城跡公園」。2000年12月2日に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして世界遺産に登録された座喜味城跡(ざきみじょうあと)を抱える公園。座喜味城跡は世界遺産に登録された5つのグスクの中では一番規模が小さいのだが、その美しさは格別。座喜味城は15世紀の初頭に読谷山の按司だった護佐丸(ごさまる)によって築かれたとされているが、護佐丸は琉球王国の第一尚氏王統・第2代国王の尚巴志(しょうはし:在位:1422年 – 1439年)に仕えた人で、名高い築城家としても知られているので、座喜味城が美しいのも納得できる。
大型バス用の駐車スペースも準備されている駐車場。
比較的新しめのトイレも完備で無料で駐車することができる。
座喜味城跡公園の案内図。
ウォーキングコースとしてもよさそうだね。
座喜味城跡公園は駐車場からちょっと高台になったところにある。
座喜味城跡公園「郷土の広場」。
この向こうに少し小さな「入口広場」もある。
読谷村 世界遺産 座喜味城跡
郷土の広場から遊歩道を城跡に向かって歩いていくと、数分で世界遺産「座喜味城跡」の城壁が目に入ってきた。
城壁の反対側の景色。
直下はうっそうとした森で、その先に読谷の街が眼下に広がる。
さらに進むと松林が広がっている。
そして、世界遺産「座喜味城跡」。
アーチの門をくぐるとまずは世界遺産 座喜味城跡「二の郭」。
二の郭と一の郭の間のアーチの門。
アーチの門の天井部分に石の楔(くさび)が使われていて、他のグスクではそれが見られない事から、沖縄最古のアーチ門だと考えられている。
一の郭の城壁の上。
…こんなに幅があるんだね。
一の郭。
一の郭の北東部には、建物の礎石と思われる石が長方形に並べられている。
安土城にもあったやつ。
1973年10月から整備事業に伴う沖縄初の遺構発掘調査がなされ、中国製の青磁と陶器は発掘されているが、瓦などは発掘されていない。
つまりここには瓦屋根の建物はなかったと考えられている。
「座喜味親方寄進燈籠」。
この切石には「道光二十三年癸卯三月吉日 奉寄進 副使 座喜味親方」と文字が刻まれている。
護佐丸の子孫で、後に琉球の国政をつかさどる三司官の職にまでついた「座喜味盛普」によって、ここ座喜味城の一の郭に奉納されたようだ。
一の郭のアーチ門から見た二の郭。
二の郭と一の郭が隣り合っているので「連郭式」と呼ばれる構造の城。
正直、野球とかサッカーすると、ボールが城壁超えて出て行っちゃう。…って広さだね。
城郭の外周は365m、城郭内面積は7,385㎡。
座喜味城跡のアーチ門を出て、真っすぐ走る通路を進んでいくと「世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム」の施設に出る。
世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム。
TEL 098-958-3141
FAX 098-982-9022
世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム側から松林の間に見える座喜味城跡の石の城壁。
座喜味城跡公園の展望台。
護佐丸は1440年に中城城に移ったが座喜味城はその後も使われたとされている。