動物園前一番街商店街
「動物園前一番街」を構成する組織の正式名称は「飛田本通商店街振興組合」といい、大正時代より日本最大級の花街(売春街)として栄えた「飛田新地」を中心に発展した8つの商店街の一つ。飛田新地向けには今回僕たちが宿をとった2番街へと続く。戦後1946年のGHQによる公娼廃止指令から1958年の売春防止法の施行といった流れの中、地域は花街としての活気を失っていくが、大阪万博をはじめとした高度成長期の流れの中、あいりん地区やこの地域には建設関連労働者が多く集まり労働者の街として再び活気を取り戻す。しかしそれも昭和50年代半ばまでの事で、それ以降は高齢化や生活保護受給者の増加が続き、待遇改善を求める暴動やひったくり、強盗などの多発する地域へと変貌していく。しかしその後、商店街周辺にたくさんあった日雇い労働者向けの簡易宿舎をバックパッカー向けの宿泊施設に改装するなどの地域の努力の結果、外国人を含む多くの観光客が訪れるようになり、それに伴うビジネスも登場し、アーケードは再び息を吹き返しだしている。
夜になって宿に戻るため「動物園前一番街」を通ってみると、カラオケの看板がそこここにずら~り。ゲストハウスのスタッフによると動物園前一番街や2番街だけでも50件はカラオケ屋があるとの事だったが、夕方以降開いている店は9割がたカラオケ店だった。それにしても音漏れが凄い。
まあ写真にはカラオケ店の看板は写ってないけどね。
ホルモン中ちゃん
Nonのチョイスで立ち飲みのホルモン屋さんに寄って小腹を満たす事に。
動物園前一番街の2番街寄りにある「ホルモン中ちゃん」。
あとでわかったんだけど結構有名なホルモン屋さん。
15:00開店。
カウンター立ち飲み10人くらいでいっぱいになる小さなお店なんだけど、常に満席。
新たにお客さんが来ると、客同士で「つめてつめて~」とか「そこ開けてあげて~」とかワイワイした雰囲気のお店。
豚ホルモン、豚レバー各200円、味変各プラス100円。
一番高い豚足煮込(秋冬限定)が400円。
お酒は、
クリアアサヒ、麦焼酎 いいちこ、芋焼酎 黒霧島各300円といった感じ。
ホルモンと豚足を注文してみたらスープが付いてきた。
見た目ではわかりにくいんだけど、これで割と食べ応えがあり、追加注文をすることはなかった。
ちなみにこの界隈「西成」はホルモンの聖地らしい。
飛田本通り商店街
大阪市西成区の歓楽街「飛田新地/飛田遊郭」。
同じタイプの店名の看板が並び、店の中にはきれいな格好をしたお姉さんが道に向かって座り、時には道行く男性に声を掛け、そばにはおばさんがいる。
どの店もそんな感じだった。
この色街の相場は20分15,000円、30分20,000円(税別)で、女の子の取り分は50%。
深夜12:00には店じまいをするらしい。
飛田新地のエリアは結構広く、ワンストリートだけかと思ったら、数ブロックにわたって100件以上のお店が並んでいた。
ゲストハウスの人に言われたんだけど、
「見せもんじゃなく商売でやってるんで、あんまり写真撮ったらだめよ。」
…という事で、写真は2枚だけにした。