ゲストハウスとカフェと庭「釜ヶ崎芸術大学」
Nonの大学選びの為に京都の大学を下見して回るつもりで計画を始めた旅だったが、「大阪も寄りたいな…。」「大阪から神戸まで電車で30分じゃん。」「レンタカー借りたら淡路島とかも行けそうだね。」「なら姫路の白鷺城も行けるね。」「京都市と琵琶湖のある大津まで10分で行けるみたいよ。」「新幹線使ったら名古屋も1時間かからないのか…。」「だったら安土城跡に寄ろうよ。」などとやっているうちに、引っ込みがつかず全て行くことになってしまった。…京都の大学を2か所見て回るだけのはずが、1週間の旅行になったうえ、「そこまで行くならあそこにも行こう。」的な発想で、立ち寄るスポット数も増えていき、結構なハードスケジュールの旅程が完成した。こうまで詰め込むと、電車や徒歩の移動時間、乗換方法などもある程度は頭に入れておかないと、全体的に計画がおかしくなり、楽しめなくなる可能性を帯びていた。出発当日、那覇空港から関空に飛行機で飛び、大阪市内に移動し、1日目の宿、ゲストハウスとカフェと庭「釜ヶ崎芸術大学」にまずは向かう。
JR新今宮駅で電車を降り、阪堺電車の新今宮駅前と大阪市高速電気軌道の動物園前駅を通り過ぎ、
ちょっと変わった下町情緒の裏道に入り、
動物園前一番街商店街を抜け、
続いて「2番街」という商店街に入る。
まあまあのシャッター街で、
極めてユニークなメッセージが壁に書かれていて、
昭和のにおいが残る、昔懐かしいアーケード通り。
かつ丼500円、肉うどん400円と、値段も昭和据え置きな格安の食堂があったり…。
「あれっ?グーグルマップでは目的のゲストハウスここら辺なんだけどな…。」
きょろきょろしてみるんだけど、目的の宿が見当たらない。
…と思ったら後ろに…。
…いや、服屋とか雑貨屋にしか見えんでしょ…。
ここが目的の宿、
「ゲストハウスとカフェと庭 釜ヶ崎芸術大学」
ゲストハウスとカフェと庭 釜ヶ崎芸術大学
店内もなかなかユニークで、
やっぱりユニークなスタッフさんにチェックイン手続きをしてもらった。
スタッフさんから「釜ヶ崎芸術大学」の話を色々聞いたんだけど、思いのほか新聞に取り上げられたり、リアルの大学と活動してたりして結構実力派の団体のようだ。
店舗と座敷の奥にはテラスがあり、
そのさらに奥には庭がある。
大阪市内でこんな庭があるなんて…。
庭には喫煙コーナーもある。
庭の奥には「釜大明神」と銘打った井戸があり、実際に水が汲める。
これも自分たちで掘ったらしい。
ゲストハウスは2階から上のフロアになっていて、ゲストハウスに入るのも、それぞれの部屋に入るのもカードキーを使用する。ちゃんと無人化とか合理性は考えられているのが面白いね。トイレにはウォシュレットもついてるしね。
屋上には洗濯機。
洗濯物も干せるようになっている。
夜中に大阪の街をあちこち回って帰ってくると、店先は昼と違ってすっきり。
朝の7時過ぎはスタッフさんも誰もおらず、カードキーをキードロップに入れてチェックアウト。
個人的には今度来る時は、この宿自体を満喫すべく数日逗留するつもりで来てみたいと思うゲストハウスでした。