台北市 国立故宮博物院
台北-国立故宮博物院。1911年頃、孫文達による「清朝打倒運動」や辛亥革命を経て1912年1月1日、南京にて中華民国が樹立され、同年2月12日、清国最後の皇帝「愛新覚羅 溥儀」が正式に退位し満州族(女真族)の中国支配が終わりを告げ、漢民族の国家が樹立されることで中国大陸に安定が訪れると思われたが、1927年中華民国・国民政府軍と中国共産党・紅軍との間で「国共内戦」が勃発し、満州・日本軍も南進を始める。1933年2月、戦火を逃れるべく紫禁城から運び出された美術文芸品、…つまり中国清朝の宝は上海、南京、四川省、重慶を経て15年の放浪の後、1948年の秋から1949年にかけ海を渡り台湾に運び込まれた。
士林での朝食
2019大晦日。今日までは天気が悪そうなので、予定を変更してインドアの故宮博物院へ向かう。
士林駅についたらこんな看板を発見。
なるほど、一番出口の先のバス停で304、紅30、255、小18、300番に乗れば故宮博物院に行ける感じなのね。
それだけ確かめたら二番出口左手付近にある食堂を目指す。
多くのお店が集まっているのは一番出口側だが、チェーン展開している店などポピュラーな店が多くいまいち面白味に欠ける。
10:45。
2件ほど空いている食堂があったが、このお店がいい感じだったので、開店時間の11:00まで近くの「福林公園」まで行って時間をつぶす。
士林 李宅小食
焢肉飯(コンロウファン)。55元(約203円)。
刈包(Guà bāo)。50元(約185円)。10元足すと煮卵も挟んでくれる。
おばあちゃん一人で営んでいる食堂。安くてうまい。店もできたばかりなのか真新しかった。
近くのコンビニに寄って…。
士林站一番出口側。
中正路にあるバス停に向かう。
このバス停だね。
バスで故宮博物院へ
どのバスもバスの前面と乗り場側の側面に電光掲示板で行先や途中の大きなランドマークを流しているので乗り間違えることもない。故宮博物院だと建物も大きく、降りる人も多いだろうからおり損ねることもないと思う。バス代15元(約54円/人)。
台湾 故宮博物院
バスに乗って15分ほどで故宮博物院に到着。
国立故宮博物院の中へ
国立故宮博物院では国籍問わず18歳未満は入場無料のようで子供たちはパスポートの提示で手にスタンプを押され無料で入場できた。
大人入場券350元(≒1,262円)。
開館時間:8:30~18:30、金・土は21:00まで。年中無休。
展示品番号を押せば説明が流れる日本語音声ガイドの機械を一台レンタルして入館。レンタルの際、パスポートを預ける必要あり。
印刷の書体ですか?ってくらい奇麗な字。
台湾 国立故宮博物院の収蔵物は68万点に及び、その約90%は「清朝」の文献といわれるが、どの紙も真っ白で茶色ばんでいないのが不思議。
※清王朝(大清帝国)
1616年満洲(後金)にて建国、1644年から1912年迄268年に渡り中国及びモンゴル地方を支配した。愛新覚羅氏による12代続いた中国最後の統一王朝。首都は当初、盛京(瀋陽)に置かれ、後に北京に遷都。第六代乾隆帝の頃に最も栄え、ラストエンペラーは溥儀。
清国・乾隆帝の頃の台湾の地図の一部。
故宮博物院内では、
・フラッシュ禁止。
・三脚・自撮り棒禁止。
・飲食禁止。
・喫煙禁止。
・お静かに。
がルールだが、写真撮影自体はOK。
国立故宮博物院で最も有名な彫刻と言われる「翠玉白菜(清時代)」。
清の中期以降に流行った工芸手法で、約19cmのヒスイの配色を活かし白菜にバッタとキリギリスを再現している。
翠玉白菜と並び有名な「肉形石」は他の場所で展示中のようで2019年の大晦日の時点では国立故宮博物院での展示はされていなかった。
「ちょっと触ってみてください」と書かれていたので触ってみた。つるつる。
「食べてみてください」とは書かれてません。
手前のひし形の筒を鏡に映すと奥の形が現れるトリックアート。
国立故宮博物院の収蔵品は元々清朝の都、北京の紫禁城(清王朝の王宮)にあった清朝保有の美術文芸品を国共内戦や対日戦での戦火で焼失することのないように蒋介石率いる国民政府が上海、重慶、南京を経て1949年に台湾に運ばせたもので台湾の歴史そのものに関連するものではない。
ただし紫禁城にあった117万件の美術文芸品の中でも良品だけを選別して運んできたこともあり台湾台北の故宮博物院は世界有数の博物館とされている。
ちなみに中国大陸・北京市にも同名の「故宮博物院(紫禁城)」があり、台湾に運ばれなかった残りの美術文芸品が展示されている。
台北 士林站 一番出口前広場までバスで戻ってティーブレイク。
タピオカ屋さんが3件並んでるってすごくない?
なんならその隣もお茶屋さん。