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台北 – 国立国父紀念館

台北市 国立国父紀念館

台北市信義区、中山公園内にある国立国父紀念館は孫文(1866年生)の生誕100年を記念して建設された記念館及び博物館。地下1階地上3階建てで孫文像を祀った本堂以外に孫文に関する資料を展示している部屋や蔵書は30万冊を誇る孫逸仙博士図書館、複数のギャラリー、その他多目的に使える部屋などがあり、ほとんどの部屋が自由に出入りできる。新興地域の信義、中山公園内にあり、最寄り駅は「國父紀念館站」。過去には中華民国総統就任時の宣誓がここで行われた事もあった。また例年台湾の音楽や映画、放送文化に関する賞の受賞会場ともなっている。



 

MRTブルーラインで国父紀念館站まで移動し、交代式迄まだ時間がありそうだったので近くのマクドナルドに入る。

ここでもNonが商品注文の対応をするのだが、ここで彼女の成長ぶりに気づいた。普通の食堂とかだと店員と言葉を交わすのは数語だと思うのだが、マクドナルドは…。

マシンガンの様に早口で。

ドリンクやサイドメニューなど細かいセットまで聞いてきて。

新商品などお薦めまで聞いてくる。

変な話5人分のセットを注文しようとすると約3~5分間、高速対話をしなければいけない。その中に「今期間限定の新フレーバーのポテトを販売しておりまして…。」とかいう余計なのが挟まってくる。

彼女はそれをなぎ倒すように店員と同じテンポのトークで対応していくのだが、僕はといえばマックの仕組みがいまいちわからないのもあり「え…、今どの辺話してるの?」という感じに陥った。

まあ、台湾留学で学んだ彼女と、中国留学で学んだ僕とのハンデもあるけどね…。イディオムの違いっていうか…。…例えば…、

例)こちらでお召し上がりですか?お持ち帰りですか?

中国)您在这儿吃还是带走。(聞き慣れてる)

台湾)您内用还是外带?(聞き慣れてない)

…一瞬「えっ?」ってなる。

 

国立国父紀念館

マクドナルドのある光復南路側から中山公園の中を通って国立国父紀念館に向かう。

実は国立国父紀念館って台北101を眺めるのに絶好の位置にある。大晦日の夜の台北101での花火を生で見るならここもおすすめ。大晦日17:00頃からかかる交通規制の内側で、101花火鑑賞お薦めでよく登場する「彩虹河浜公園」よりも101に近い。

 

台北101側が孫文像のある入り口。

 

国立国父紀念館を一周してみると、高校生と思わしきダンサーが練習をして、

 

おじいちゃんが将棋をし、

 

中年の集団がなにやら健康体操をしていた。

中華系の方達って本当に公園を生活の一部として使うのがうまい。

中国大陸だと公園でカラオケ大会したり、楽器の練習したり、太極拳、卓球、散歩、ジョギング、囲碁、将棋、運動器具でのトレーニング、男女の秘め事、本当に何でもありだったもんな。

 

館内に入ると「孫文像」、その両サイドに衛兵。

 

孫文像を警護する衛兵。一時間交代の間、ピクリとも動かないことで有名。

台湾では衛兵の交代式は三か所で見ることができ、戦没者を祀った忠烈祠と蒋介石を祀った中正紀念堂とこの孫文を祀った国父紀念館でそれぞれ毎時0分から見ることができる。

 

孫文は1866年、中国広東省の農村で生まれ、10代をハワイで過ごし、アメリカの民主主義社会の空気を体験し一時香港で医者となるが、一個人を救うより国家を救いたいと考え、辛亥革命(1911年・第一革命)を指導したり、清朝を倒して成立した中華民国の臨時大総統に就任したりした中国の民主化初期の思想家であり政治家。

何度か革命に失敗するがそのたび日本に亡命などを繰り返しつつ中国国民党を結成しその流れは蒋介石に引き継がれていく。

清朝が外国勢力に圧倒され国内が壊れていく中、一級国家だったアメリカの文化に触れた事や民主主義の香港での暮らしの中、孫文が中国を変えたいと思ったのはもっともだっただろうし、農耕国家の中国では孫文の教えは天地がひっくり返るくらい斬新なものだったのだろう。

結局、中国国民党と中国共産党の争いで最終的には中国共産党が覇権を握ったが、争い当初の勢いで中国国民党が中国共産党を制圧していれば今の中国は自由民主の国となっていただろう。

 

 国立国父紀念館の施設

国立国父紀念館には孫文像の他にも施設があり、孫文に関する資料の展示や、芸術系の催し物が開催されている。

 

「孫中山與台灣(Sūnzhōngshān yǔ táiwān)」

孫中山って誰? ってなるんだけど、

孫文は日本では「孫文」と呼ばれているが、台湾や中国では「孫中山(Sūnzhōngshān)」と呼ばれる事が多く、英語圏では「Sun Yat-sen(孫逸仙:Sūnyìxiān)」と呼ばれる事が多い。

 

この日は書家による作品の展示が行われていた。

 

国立国父紀念館 三階からメインホールの眺め。

国立国父紀念館 絵画の作品展

別の部屋では画家の作品の展示が行われていた。

 

司書が一人、広々と絵画が飾られた素敵な空間。

 

国立国父紀念館 衛兵(儀仗隊)交代式

衛兵(儀仗隊)の交代式は1時間おきに行われている。

 

国立国父紀念館から台北101へ

国立国父紀念館から台北101へはMRTで行くとひどく遠回りになるので歩いていくことに。距離にして700メートルくらい。ゆっくり歩いて10分程度。

 

台北市議会の建物。

 

改装中の台北市政府。

 

中に入りすぎて工事のおじさんに怒られる。

 

台北101。

 

ま、こういうのもやっとく。

 

中山公園内 国立国父紀念館(台北市)地図

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