那覇–私立沖縄大学図書館。沖縄の統治組織の遍歴は他の日本の地域と大きな違いがあり、近代においてその統治組織の変更が連続した事により、その影響が現代にも残されている。まずは「三山時代」、そして1429年三山統一以降の「独立国家・琉球王国」、1609年薩摩藩による琉球侵攻以降の薩摩藩干渉下の「付庸国・琉球王国」、1871年8月29日の廃藩置県の翌年からの「琉球藩」、1879年3月27日以降の「沖縄県」、第二次世界大戦後の1950年11月4日、奄美群島、沖縄諸島、宮古諸島、八重山諸島を四分割しそれぞれ政府を置いた「群島政府」、1952年4月1日からアメリカ統治下の「琉球政府」、1972年5月15日の沖縄復帰以降の「沖縄県」とこの150年で5回も政治的指導母体が変わっている。沖縄大学も琉球政府から沖縄県へと移行する際の約2年間の無認可期間「沖大存続闘争」という荒波に巻き込まれ「沖縄国際大学」派と分離した歴史を持つ。
沖縄大学 図書館 1階
2号館の1階には「沖縄大学図書館」。
基本的に沖縄大学の学生証がないと入館できない。
検温カメラで体温を測り、学生証(利用者カード)を入館ゲートに通して入館する。
図書館1階の奥には、沖縄関係の書籍や研究文献を集めた「琉球弧資料室」。
中国大陸・明への朝貢冊封体制、薩摩の保護体制、明治政府体制、米軍統治体制、そして日本への復帰と複雑な統治体制を経てきた沖縄の歴史を知るための資料などが蔵書されている。
コロナウィルス発生から約一年、もう「コロナ関連の教育資料」なんて本が出版されている。
その上には昔かなりお世話になったNHKラジオ講座の「まいにち中国語」。
図書館ってすごくワクワクする。
「上海外国語大学の図書館」や特に「台湾北投の図書館」がそうなんだけど、図書館で勉強して、分からない事があったらそれにまつわる本を本棚に探しに行ったり、勉強に飽きたらなんか面白い本ないかな~ってまた本棚巡りをしたり。
沖縄大学の図書館もそうだけど、歴史の漫画本とかも置いてたりして、ちょっと頭が疲れたらマンガで気分転換なんてこともできるしね。
本棚に並んでる本を見て回るだけでも数時間過ごせる。
窓からの採光もいい感じで気分よく過ごせそうな空間。
沖縄大学 図書館 地下
蔵書検索OPACコーナーのそばの階段を降りて図書館地下へ。
階段右手には沖縄大学・図書館地下の洋書や管理栄養学科用の参考書などがあるコーナー。
階段を降りた所に、新聞や政府刊行物などコーナーがあり、地下にも「琉球弧資料」が置かれている。
図書館の資料はもちろん著作物なので著作権があるため、勝手にコピーはできない。
「文献複写申込書」に記入してコピーの許可を得る事が必要。
図書館を外に出て2号館の1階には公衆電話。
ちょっと珍しく感じるが、まだ街でも為に見かけるか…。
「沖縄大学図書館ミニシアター」。
文字通り小さな映画館造りの劇場。映画の上映やライブも行われるようだ。