国指定史跡「具志川城跡」
糸満の市街地を抜け、国道331号線を南下し「喜屋武岬・名城」と書かれた道路標識に従い、右折、県道3号線に入り、沖縄本島最南端にある糸満市の南西に位置する喜屋武の部落を目指す。集落を抜け、ビニールハウスや畑が広がる道を走る。「県道3号線」と言われても田畑に囲まれているので「農道」じゃないの?って思っちゃうんだけど、まあ、これも沖縄あるある。しばらくすると、また集落が現れ、突然ひらけた場所に着く。そこには喜屋武郵便局、喜屋武バス停があり、喜屋武の集落の中心部に当たる。徳村商店の左脇を通り、この広場を過ぎ、すぐ目の前にある二股道路をこれも標識に従い右折する。あとは道なりに進んでいけば具志川城跡の駐車場に着く。糸満の市街地から20分程度のドライブ。
具志川城跡は、沖縄本島最南端に位置するグスクです。海に突出した標高17mの海食崖に築かれており、城門付近以外は三方が断崖となっている特異な立地となっています。城内には地元で「ヒーフチミー」と呼ばれる穴があって海へ通じています。本城跡は発掘調査で得られた遺物により、12世紀後半から15世紀中ごろまで利用されていたことがわかりました。
本城跡の周辺には「佐慶グスク」「上里グスク」「山城グスク」「東辺名グスク」「当間グスク」「喜屋武古グスク」が位置し、「具志川城跡」を含めて、沖縄のグスク時代、それぞれが縄張り機能を活かした広大な「グスク」を形成していたと考えられます。
…と書かれている。
糸満市では、観光客用に、糸満市観光協会が運営する、
糸満市内周遊デマンドバス「いとちゃんmini」
という不定期運行バスを運用していて、電話で予約すれば具志川城跡にも「いとちゃんmini」で来ることができる。
■いとちゃんmini予約センター
電話番号:098-840-3210
受付時間:8:30~16:30(乗車希望時間の30分前予約制)
料金:大人運賃(高校生以上)
3kmまで:300円
6kmまで400円
9kmまで500円
9km超600円
運行時間:7:00~19:00
詳しくは「いとちゃんminiのサイト」で確認できる。
城跡に続く道。
割と手入れが行き届いているみたい。
城の城跡の前にはちょっとした広場があって、そこからでもこんな感じで海が臨める。
沖縄のうるま市にも具志川という地域があって、沖縄で「具志川」というと一般的にはそちらを指す。
この辺りは「糸満市喜屋武具志川原」と呼ばれるエリアでちょっとややこしい。
なんでも言い伝えでは、久米島の具志川城の按司(あじ)が久米島から逃げてきて、ここにグスクを建てたらしいのでお城は久米島の時の呼び名と同じく「具志川城」。
多分地名はグスクの名前から来たんだろうね。
ここから先が城内。
崩れてるとはいえ、結構高い石垣。
国指定史跡「具志川城跡」内
具志川城跡内にはいると琉球石灰岩だらけ。
まあまあすごい石垣だな…。
「12世紀後半から15世紀中ごろ」って書かれてたけど、12世紀後半っていったら、日本はまだ鎌倉時代の入口で、石垣のあるお城なんて、ず~っと後だった事を考えるとすごいね。
これが「ヒーフチミー(火ふき穴)」。
地元で「ヒーフチミー」(火ふき穴)と呼ばれている穴です。内部は石灰岩の空洞になっており、海へ通じます。伝承によるとグスク当時、荷物の上げ下ろしや有事の時の非難に使われていたと伝えられています。
…なるほど。
こういった説明文がたくさんあって分かり易い。
崖に外から足場…。
「標高17m」なんでしょ?
それってまあまあ高いぞ。足場何て組めるかな…。
「ヒーフチミー(火ふき穴)」のある広場から海側へ階段を登る。
階段の上からの景色。
確かに絶景だわ…。
具志川城跡から海に向かって右側。
低木の林と琉球石灰岩の大地。
その前に遠浅の海。
右手は東シナ海。
具志川城跡から海に向かって左側。
その先は太平洋。
この辺りはサーフィンができるポイントの一つなんだけど、南部のポイントって岩場が多くて危ないって聞く。
結構な長さの石垣。
石垣の上からのぞいた眼下の様子。
具志川城跡西側の崖。
「久米門ミチム」と書かれた石が置かれる「拝所」。
意思の周りに置かれているのはブロックっぽいんだけど、いつの時代に設置したんだろ?
具志川城跡を散策して駐車場に向かう途中の看板。
「ハブ」。
沖縄ですもの、そりゃあいるはな。
でも最近ハブのニュースとかあまり聞かなくなったし、すっかり頭からハブの事が消えていた。あぶね。気を付けなきゃ。