京都市立芸術大学

京都市立芸術大学

京都市立芸術大学 正門

京都市立芸術大学。1880年に創立した日本初の公立の絵画専門学校に端を発した日本最古の芸術大学で、通称「京都芸大」、「京芸」。明治13年設立から、大正、昭和と大きな戦争のあった時代を経て、平成、令和と140年以上の歴史があり、その中で16名の文化勲章授与者、10人の人間国宝を世に送り出していて、それ以外にもサグラダ・ファミリア主任彫刻家の「外尾悦郎氏」などの世界的著名人を多く輩出している。現在、京都芸大はJR京都駅を起点として車で約30分、電車の路線が通らない京都市の南西部に位置するため、主なアクセス方法は公共バスなのだが、施設の老朽化などの問題から、2023年、京都駅と鴨川の間の用地への全面移転を予定しているため、交通アクセスは劇的に改善することになる。


 

京都芸大「アトリエ棟」

京都芸大「アトリエ棟」

Nonが京都市立芸術大学(京芸)への進学を考えているため、一度どんな大学なのか見てみようという事で京芸にやってきた。

 

京都市立芸術大学「アトリエ棟」

他の学部には興味がないという事で、学部のある「アトリエ棟」に。

 

京都市立芸術大学「アトリエ棟」

1980年にこの地に移転してきて42年。

それなりに施設もくたびれてるね。

 

京都市立芸術大学「アトリエ棟」

めっちゃ長い材木を発見。

何に使うためなのか…。この学校に建築科はないから、芸術の為に使うとしたら…。

想像を絶する具材。

 

京都市立芸術大学「アトリエ棟」

工作機械がずらっと並んでて…。

 

京都市立芸術大学「アトリエ棟」

いや~、ザ・芸大って感じ~。

 

京都市立芸術大学「美術棟」

京都市立芸術大学「美術棟」

鉄板が無造作に置かれていたり…、

 

京都市立芸術大学「美術棟」

壁からロボットアームが出てたり、大型の工作機械があったり…。

…pana-tig wp300…。

なるほど、溶接機ね。

 

京都芸大「中央棟」

京都芸大「中央棟」

事務室や保健室に食堂、キャリアデザインセンター、付属図書館や芸術資料館、大ギャラリーなど、基本的な施設が入る京都芸大「中央棟」。

 

京都芸大「中央棟」

中央棟のバックヤード。

ここも1980年前後の建築デザインとしてはまあまあ斬新な感じ。

 

京都市立芸術大学は、1969年、全国初の公立音楽大学として出発した「京都市立音楽短期大学」と統合して今の形になっているので、基本的には芸術学部と音楽学部の2軸に大学院を加えた教育体系になっている。ざっくり言えば、

■美術学部
 美術科
 デザイン科
 工芸科
 総合芸術学科
■音楽学部
 音楽学科
■大学院
 美術研究科
 音楽研究科

といった体系。

京都における京都市立芸術大学の源流は、近世の京都で活躍した狩野派・土佐派などの御用絵師たち「京都画壇」諸派の、明治新政府勃興における文化芸術に対する混乱の中の奔走によるものと考えれば、日本の伝統や、西洋美術に対する時代の連続性のある造詣において、この京都市立芸術大学は日本における唯一の正統なのかもしれない。

京都は絵画だけでなく、工芸美術品、能や歌舞伎などの源流を知る地と考えてもいいだろうから、それこそ全ての芸術の原点なんだろうし。

 

京都芸大「中央棟」1階 食堂

中央棟1階にある学食。

 

京都芸大正門前。

京都市立芸術大学の正門の前で何やら考えに耽るNon。

…でも、この大学、2023年に京都駅の近くに全面移転するから、君の通うキャンパス…。

 

きっとここじゃないんだよな…。

 

めっちゃ交通のアクセスが良くて、ピッカピカで機能性抜群のキャンパスを京都駅の東にただいま建設中なんだから。

 

京都市立芸術大学 地図