那覇 琉球八社 天久宮
那覇市天久(あめく)にある琉球八社の一つ「天久宮」。七福神の一人で唯一の女神「弁財天」を祀る。個人的には毎年波上宮に参拝に行くが、会社としてはここが最寄りなのでこちらに参拝に来る。道路からは鳥居が見え、そのわきの階段を降ると拝殿や社務所がある。さらにその下にも階がありトイレなどはその階にあるというちょっと変わった作りの神社。隣接する「聖現寺」に併置される神社。琉球王国時代は琉球八社と呼ばれる王国から認められた神社だったのだが、琉球処分で琉球王国が廃され沖縄県となると安里八幡宮などと同じく「無格社(公の社格を持たない神社)」とされた。
「とまりん」のある那覇市泊港の泊埠頭北岸船客待合所の道路の斜め向かいにあるファミリーマートの横を通る道を奥に進む。
突き当りにあるマンションを左の小道に進むと…
琉球八社でのひとつ天久宮の鳥居が見える。
その先には、
天久宮の別当寺だった「聖現寺」。
東寺真言宗の寺院で、本尊は正観音菩薩で、開山は咄海禅師(とっかいぜんし)となっているが出仕はよくわかっていない。山号は天久山で別称は天久の寺(あまくぬてぃら)。
天久宮と同じく沖縄戦で一度焼失している。
琉球八社 天久宮
道路に面した鳥居の左袖の階段をおりると右手に「社務所」。
お正月らしく破魔矢などももちろん売っていて、
階段をおりた左手には「おみくじ掛け」。
その隣に口や手を清める「手水舎(ちょうずや)」があり、
さらに並びに「古神札納所」。
フェンスの向こうに見えるのは沖縄県立泊高等学校。
向かいには「絵馬掛所(えまかけどころ)」。
こちらが拝殿で、
参拝方法も書かれていて、
一礼、二拝、二拍手、一拝、一礼。
拝殿の中はこうなっている。
毎年ここで仕事始めの早朝にお祓いを受けていた。
拝殿の右隣の階段を上がると…、
泊龍宮神が祀られている。
天久宮の敷地の奥には権現様を祀る「権現堂」。
権現堂の室内。
その奥に「弁財天」。
この女神様がこの神社の始まり。
天久宮には3つの「拝所」や「御嶽(うたき)」がある。
こじんまりした神社だけれど、琉球八社に選ばれるだけの神話が残っている。