新北市 平渓区 十分ランタン飛ばし
新北市 平渓区 十分ランタン飛ばし。十分は列車が通らない時間、十分駅から約300mに渡り線路への入場が許されていて、そこでランタンに願い事を書いて飛ばす「ランタン飛ばし」が有名。ほかにも「台湾のナイアガラ」と呼ばれる「十分瀑布(滝)」が駅から徒歩30分の位置にある。十分瀑布へはタクシーもバスも利用できる。6人乗りタクシーもあるので団体でもいける。
瑞芳駅から台鉄で十分駅へ
瑞芳駅から一時間に一本しか通っていない「平渓線」に乗って十分駅に向かう。
切符代は一人TW$19(約70円)。「区間(各駅停車)」しか通っておらず、所要時間は25分から37分とかなりばらつきがある。
かなりぎゅうぎゅう詰めの列車に乗り…。
十分でほとんどの乗客が列車を降りた。
西洋人も台湾人も日本人も韓国人も混ぜ混ぜで整然と線路を渡っていく人たち。
ここでハプニング。
4度目の十分で慣れ切っているNonが突然ここで線路に寝っ転がり
「写真撮って~。」
とやる。
するとすかさず駅員さんが、
「どかんか!この小娘!」
とめっちゃ大声で怒られるっていう…。
いろんなものを見てきたが
「地元の人に激怒される観光客(しかも中学生)」
は初めて見た気がする…。
Mamaはといえば
「ハイハイ、駅長室に引っ張られて絞られたらいいさ~。」
と我関せずの表情。
しかしNonの逃げ足も速かった。
帰りの切符売り場を確認しておく。
切符売り場、トイレと並んで、その次から「小吃店(軽食屋さん)」が並ぶ。
…どこが駅の切れ目なのかわからない。
韓国の時、韓国語を二つだけ覚えたのと同じく一言だけ中国語を覚えたIO。
「我要這個(これ下さい)。」
…このたった一言だけで毎回ちゃんと「烤魷魚(焼きイカ)」を手に入れている。
しかし、たった一言しか喋れないのになんだ?その自信満々の笑みは…。
ちなみに彼の買い食いの原点のは11年前にさかのぼる。
小吃店が切れると「ランタン屋さん」がたくさん並んでいる。
おー、ランタンが飛んでる~。
十分ランタン飛ばし
ランタンは150元からで、その色によって願い事の種類が分かれている。
僕たちは4面色違い(200元≒730円)のランタンを選んだ。
それぞれの色の意味はざっくりと言うと…。
赤色 健康運、平安運。
黄色 金銭運。
青色 事業運、仕事運。
紫色 読書運、試験運…学業運。
白色 将来の運。
オレンジ色 愛情運、結婚運。
緑色 うまくいく運、幸運。
ピンク色 人とのご縁運。
淡いピンク色 幸福運、満足運。
って感じ。
それぞれの色に見合った願い事を書いていく。
ランタンを買うとお店の人が紙製のランタンを衣装掛けみたいな枠にかけ、洗濯ばさみで固定してくれる。
脇に空き缶に墨汁と毛筆が無造作に入れてあるので、それでランタンに願い事を書いていく。
前と後ろに願い事を書き終えると、お店の人に頼んで横面を出してもらう。
そうやって4面に願い事を書いていく。
4面に願い事を書き終えたら、線路に出て、お店の人が4面分写真を撮ってくれる。
ピンク色の面は人とのご縁運。
…お金の願い事を書く所じゃない…。
青色の面は事業運、仕事運。
…この3人の学生の内の誰かが内申「2」を取っていた事が発覚。
黄色の面は金銭運。
「貯金2万円」「億万長者」「20億円拾えますように」…。
赤色の面は健康運、平安運。
写真撮影の後、ランタンの底にある燃料に火をつけてひっくり返し願い事を書いたランタンを空高く飛ばす。
多くの観光客をこなすためか、この一連の流れで店員さんの動きはめちゃめちゃ早い。
他のランタンもたくさん飛んでいるので、ちゃんと見ておかないと一瞬で自分のランタンがどれか分からなくなる。
瑞芳駅沿線だけで140店舗ほどお店があるそうだが、この感じだとランタン屋だけで半分を占めそうだな…。
十分を訪れた人達が願い事を竹筒に書いて吊るしていくやつ。
十分と同じ平渓線の終点「菁桐(jīng tóng)」の駅員さんラブストーリーが由来で、竹筒は「許願筒(xǔyuàn tǒng)」という名で50元でお店で売られている。
線路沿いをどんどん進んでこの花枝焼のお店で「十分瀑布はどこ?」って聞いてみる。