読谷村景勝地「残波岬」
「沖縄本島で夕日が最後に沈む場所」と言われる景勝地・残波岬。まあ、沖縄中北部で一番西端に位置するから、そういわれると思うんだけど、それを聞くたびに「いや、沖縄本島だと那覇空港が最西端なんだけどな…。」と思う。残波岬公園はアダン群落、緑の濃いクサトベラ群落と、琉球石灰岩のゴツゴツした岩場が広がる景勝地で、「沖縄海岸国定公園」に指定されている。公園の西側の海は浅瀬になっていて「イノー」と呼ばれるサンゴ礁に囲まれた浅い礁池(しょうち)になっている。
半島状になった読谷の道を、西に西に進むと、その道路の突き当たりが残波岬公園の駐車場になっている。
150台は停められるんじゃないかと思う広い駐車場なんだけど、その手前の道沿いも駐車場になっているし、隣接する「残波岬いこいの広場」にも結構な駐車場があるので、個人的な経験上では車で来て駐車場の空きがない!
という事はない。
この日もそうだったんだけど、読谷村にはトリイステーションなどの米軍基地があり、アメリカ人もよく来るので、昔からこういう看板は日英2言語で書かれている。
駐車場から公園内に入ると、バスが停まっていて…。
名物化した「残波岬 金城パーラー」。
「おかげさまで54周年!! Since 1969」
って書かれていて、へー、そうなんだ~。ってなる。
パラソルが5つ並んだテーブルが設置されているのがうれしい。
今時の観光地で、
・かき氷350円
・アメリカンドッグ300円
・ホットコーヒー250円
・ハンバーガー550円
…いや~、いま沖縄でもあちこちで値上げされてるので、こういう価格を見ると、古き良き沖縄を感じる。
金城パーラーから、左前方には灯台。
右に続く遊歩道を少し歩くと、
「泰期像(たいきぞう)」。
琉球王国時代の14世紀後半に、王命を受け、初めて中国に進貢使として遣わされた人物で、琉球の大交易時代の幕開けとなった事から「商売の神」と呼ばれている。
クサトベラのじゅうたんが広がる。
癒される~。
丘の上にあるのは「西ノ神之屋」という、航海安全、武運長久のご利益がある拝所。
この海沿い900mほど東に離れたところには「東ノ神之屋」という対になった拝所もある。
クサトベラの海に浮かぶ残波岬灯台。
いい感じじゃない。
読谷村残波岬「特牛節(こてい節)歌碑」。
琉球古典音楽の「こてい節」の歌碑です。
大北の牡牛や
なじち葉ど
好ちゅる
わした若者
や
花ど好ちゅる
一年中枯れる事がない琉球松の生命力にあやかろう~、
といった内容らしい。
残波岬公園は「沖縄海岸国定公園」に指定されている。
亜熱帯を代表する海岸植生が見られ、岬の北西側には隆起サンゴ礁海岸植生が…。
まあ、要は珍しい亜熱帯植物と隆起サンゴ礁が素晴らしいって事かな。
残波岬灯台。
この公園で唯一の日陰は、この灯台の陰だけしかない。
まあ、金城パーラーの5つのパラソルを除けば。
なので、灯台の日陰には人がたくさんいる。
灯台入場料: 大人¥300(中学生以上)
参観時間 :
[3~9月]
土日等 9:30~17:30
平日 9:30~16:30
[10~2月]
9:30~16:30
残波岬支所TEL:098-958-3041
でもこの灯台の展望台、同時に30人は… 無理かな…。
残波岬灯台の周りは琉球石灰岩のゴツゴツとした岩場で囲まれている。
その先は、高さ30mの断崖が2kmにわたって続く。
でもこの岩場…。
み~んな奥に入っていくんだよね。
中国人観光客も、台湾人も、韓国人も、地元、観光客関係なくみんな岩場に分け入る。
まあ、断崖絶壁と海が見たいんだろうけど、灯台側よりも岩場の方が人気って…。
前回6人で来た時も、日暮れ時でどんどん暗くなっていくのに、み~んな岩場を奥に行こうとするから、誰か遭難するんじゃないかと気が気じゃなかったのを覚えてる。
この母と男の子も、気がついたら岩場を奥に奥に進んでいってたので、
「そろそろ次行くよ~。」
とLINEで呼び戻す。
写真ではわかりにくいんだけど、この瞬間で言うと、岩場の先が一番人が多かった。
…いや、いつ来てもそうだな…。
…俺らもいつもそうだし…。