那覇新都心公園
那覇新都心は戦後(1945年)米軍占領下の1953年に「牧港住宅地区」として米軍に接収され、米軍の将校、下士官、軍属用の居住区として整備され小学校やゴルフ場、スケート場などがあった場所だが、基地返還の要請の流れで1987年5月、長い間フェンスで囲まれていたその軍用地が沖縄に返還された。僕のオフィスはたまたま当時から新都心の向かいにありビルの9階からだと新都心が一望できた。完全返還後も約10年間フェンスに囲まれたまま手つかずで荒れ地と化していたが、沖縄を南北に走る幹線道路「58号線と330号線」を結ぶ「那覇中環状線」が新都心に開通すると、そこからは一気に開発が進み大型ショッピングセンターや高級住宅街、高層ビルが登場しあっという間に沖縄を代表するエリアとなった。沖縄県で一番高いビル「リュークスタワー」というツインタワーも新都心に建っている。那覇新都心公園はそんな米軍返還地に2001年に造成された総合運動公園で各種スポーツを楽しむ人や子供達でいつも賑わっている。
歩かない沖縄人
沖縄は典型的な「車社会」で歩いて3分のスーパーマーケットに行くのも車で行くといったような傾向があり、ま~あ歩かない(最近はマシかな)。
モノレールは一部地域しか開通しておらず、地下鉄がなく、公共交通機関がバス主体で、しかも時間通り来なかったり、時間前に出発してしまったりといった事があったりするなど公共交通機関での移動が充実してない事や、車の駐車場の確保がそれほど難しくなかった事が自家用車の普及を促したとか、タクシー料金が比較的安かった事など色々原因は上げられるが、歩くより自家用車かタクシーというのがちょっと前までの沖縄人の普通の発想だった。
2014年頃、沖縄のテレビ局「RBC」が推進した「 おきなわ健康長寿プロジェクト・みんなで歩こうキャンペーン」というものがあり、あまりに歩かないので「肥満度No1」になってしまった沖縄人に歩いてもらうため、
といったようなCMが流れたほどだ。
…と言う訳で今回は車社会にちなんで駐車場から…。
那覇新都心公園に併設する駐車場。
■自動車駐車場
最初の60分:無料。
1~4時間まで:100円/60分。
4時間以降:300円/60分。
24時間毎最大料金:1,000円
■バイク駐車場
最初の60分:無料。
1時間以上:100円/60分。
24時間毎最大料金:200円
※2021年1月時点
この駐車場、ストレートに開いていたためしがなくいつも混んでいる。
駐車場から公園を見ると広い芝生の広場。
右を向くとトイレ。
広場の一角にはこのようなレンガ敷きのエリアも。
小さい事もたちが自転車の練習したり、バスケをしたり…。
スケボー用「スケートパーク」。
10代から30代くらいまで、思ったより幅広い年齢層でプレイヤーがいる。
スケートパークの奥に「バスケットリング」。
…ここはリアルに空いているのを見た事がない。
早朝を狙ってきても空いてないので、交代交代で使ってたり、一緒にプレーしたり。
スケートパークとバスケットコートの後ろに4面のテニスコート。
ここは予約制で有料。ナイターも可能。
■テニスコート
利用時間:7:00~21:00
利用料金
高校生まで:350円/2時間
大学・一般:700円/2時間
※ナイター利用時(季節によって異なる)は、別途、照明設備使用料280円/1時間が必要。
※2021年1月時点
テニスコートの向かいにもトイレ。
四角の公園の外周は1周850mの走路ジョギングコースになっている。
駐車場を右手に、広場を左手に見ながら坂を上っていくと…
小さな子供向けの遊具も。
遊具から左折するジョギングコースを抜けたその先には「那覇市緑化センター」。
“緑化及び地域の活性化等の諸施策を展開する拠点。”
“緑化に関する各種講座や技術指導、相談。”
といったような事を目的とした施設。
本部にある「熱帯・亜熱帯都市緑化植物園」と同じような目的を持った施設。
那覇市緑化センターの奥には「販売所」。
毎月第1、第3日曜日に「朝市・フリーマーケット」を行なっているようだ。
問合先:那覇市緑化センター:098-862-1947。
那覇市緑化センターの建物の正面に回るとその隣には「ひがし食堂 Jr.」。
名護市大東の路地にあり、沖縄そばやぜんざい(沖縄では金時豆入りかき氷の事)、カラフルな三色みぞれで知られる「ひがし食堂」が那覇に出店している。
2018年2月にオープンした時は結構話題になり、軟骨ソーキそばが「売り切れで終了」という事がしばしばあったほど。
営業時間は11:00~18:00。
ひがし食堂 Jr.の斜め向かいは「沖縄県立博物館・美術館」。
沖縄県立博物館・美術館は「おきみゅー」の愛称があり、キャラクターもいるけど、地元では「おきみゅー」ってあまり聞かず「県立博物館・美術館」とか「県立博物館」と呼ばれる事が多い気がする。
ちなみにこの坂を上っていくと「NHK沖縄放送局」と「那覇労働基準監督署」の間の広場に繋がっている。
ひがし食堂 Jr.の正面には県道251号那覇宜野湾線をまたいで「サンエー那覇メインプレイス」「ゆいレールおもろまち駅」まで続く高架橋。
県道251号那覇宜野湾線 牧志・国際通り方面。
左手の建物が「サンエー那覇メインプレイス」、右手の建物が「県立博物館・美術館」。
県道251号那覇宜野湾線の反対側 浦添方面。
左手に見えるのが「那覇新都心公園」。
高架橋を渡ると「ゆいレールおもろまち駅」まで長い公園になっている。
「県立博物館・美術館」那覇新都心公園側。
「県立博物館・美術館」の那覇中環状線沿い正面側。
沖縄県立博物館・美術館では様々な展示やイベントが行なわれているが、なかでも尚家が保有していた琉球王国関連の資料や文献、美術工芸品が尚家より寄贈され保管、展示されている事で知られる。
那覇中環状線と那覇宜野湾線が交差する「サンエー那覇メインプレイス」正面側。
那覇新都心公園に戻って…。
那覇新都心公園を一周するジョギング・コース。
健康器具や…
子供向けの遊具。
那覇市内では結構広い公園。
この先にある多目的広場に隣接するトイレ。
那覇新都心公園内には計3か所のトイレがある。
サッカーなどができる人工芝のグラウンド「多目的広場」。
■多目的広場(A・B)
利用時間:7:00~21:00
利用料金
高校生まで:390円/2時間
大学・一般:780円/2時間
※ナイター利用時(季節によって異なる)は、別途、照明設備使用料が必要。
※2021年1月時点