ユーゴスラビア出国そしてイタリア
ユーゴスラビアを出国して約半年ぶりにイタリアに戻ってきた。 前のイタリアは一人だったが今度はチギーがいる。この半年で僕もいくらか成長しただろう。そしてまた新しい出会いも…。
ユーゴスラビアを出国してイタリア・トリエステに入る。
この辺りは人口や往来の少ない閑静な田舎町のようで、 列車の中も駅前も人影が少なくのんびりした雰囲気で過ごせた。
年をとったらこういう田舎に逗留するのもいいのかもしれない。
イタリアから東に行くほとんどの観光客はギリシャならブリンディジ(Brindisi)経由だろうし、ドゥブロブニクやブドヴァなどユーゴスラビアの観光地に行くならバーリ(Bari)から フェリーに乗って行くのだろう。
陸路トリエステ経由で東に行く人は少ないようでバックパッカーの姿はほとんど見かけなかった。
ヴェネツィア・トリエステ鉄道で西に向かう。
駅の待合室で人目も気にせず「お馬鹿な遊び」を始める。
「お馬鹿な遊び」がプチ流行し、駅や汽車の中でうっかり寝るとこうなる…。
チギーのうれしそうな表情…。 どんだけ悪戯が楽しいのさ…。
夜までノープランでウロウロしていたら教会の軒下で野宿している集団を発見。
僕たちも混ぜてもらう事にした。
ここで出会ったドイツ人男性が新たな僕たちの旅の道連れになった。
しかし…。この教会の軒下… 鳩の糞で汚かったぁ…。
イタリア 首都ローマ
イタリア ローマ トレビの泉(Fontana di Trevi)。
ポーリ宮殿(Poli Palace)の壁に泉がくっついた形で、 真ん中にいる像はネプトゥーヌス(Neptunus)。
つまりローマ神話の海神ネプチューン。
ギリシア神話で言えばポセイドン。
トレビの泉は、
コインを1枚投げ入れると再びローマに戻ってくることができ、
コインを2枚投げ入れると恋人とずっと一緒にいる事ができ、
コインを3枚投げ入れると恋人や配偶者と分かれる事ができる。
という言い伝えで有名。
コインの投げ方も決まりがあって
①トレヴィの泉を背にして、
②右手にコインを持ち、
③左肩ごしに投げる。
また、泉の右側にある水飲み場で恋人と一緒に水を飲むと別れないとも言われている。
トレビの泉の周りでは多くの人がくつろいでいたが、ここの広場、
…意外に狭い…。
ちなみにトレビの泉ってあちこちで真似されていて韓国・蚕室駅にもトレビの泉があり、沖縄の那覇のホテルにもトレビの泉があったりする。
イタリア ローマ コロッセオ。コロッセウムともいう。
皇帝ネロの没後、西暦75年頃から、ネロ皇帝の黄金宮殿の庭園に建築がはじまったようだから かれこれ2000年近く建っている事になる。
剣闘士同士の死闘やライオンを連れてきての闘い、 公開死刑など「血の臭い」というイメージが強いローマ帝国時代の象徴ともいえる建物。
ちなみに「これ、崩れる心配ないの?」
…あるらしい。
自由奔放で姉弟のような二人の…。
イタリアの暢気な旅は都市を変え、時間を超えて続いていく…。
別々の道
…タバコがぼけの必須アイテムになっている…(汗)。
僕は単身北欧に向かう事にした。
チギーとジャーマンの彼は一緒に旅を続けることになった。