台湾 淡江大学 学士課程留学 申請方法
台湾 淡江大学 学士課程留学 申請方法。
1月の頭から「不明熱」という理由が分からないまま3週間発熱する病に襲われ、今年1月の16(土)、17(日)に行われた「大学共通テスト」を受ける事が出来ず、1/30(土)、31(日)の追試験にて受験というイレギュラーに見舞われた娘ちゃん。結果、希望がはっきりしないまま受験した琉球大学はこけてしまい、2学科とも受かっていた沖縄大学の合格通知は封筒を開ける事もなくゴミ箱にぽいっ。「ヘイヘイ、どーしたいのさ?」と聞いても「どうせどっちもあまり乗り気じゃなかった」とはっきりしない。…しばらく時間が過ぎ、予備校にでも行くかぁってなった時、ふと思いついて「淡江大学の本科に海外留学とかもいいんじゃん?」といった辺りから娘ちゃんのハートにゆっくりと火が付いていった。
淡江大学に学士留学する方法を調べる
娘ちゃんからすれば、琉球大学も沖縄大学も親との会話の中で「そんなもんかな?」と思いつつ受けてみただけで、自ら進んで「進学したい!」と思ったものではなかったようだ。
そんな感じで受けた大学に落ちても、受かってもたいした事はなかったようだが、いざ受験浪人となってみたらいろいろと不安や辛さが頭をもたげてきたらしい。
…まっ、子供だかんね。いざ浪人なってみるまではピンとこないよね~。
んで、そこに台湾の4年制大学に海外留学という提案。
3週間と短い時間ながら淡江大学への短期海外留学で楽しい思い出もあり、中国語もちょっとはかじっているし、淡水という街は家族全員大好きというのもあるのだろう。
まあ、僕自身も19歳で日本を脱出し長期海外生活をしてるから、そんな影響もあるんだろうね。
娘ちゃんの海外旅行デビューは11歳でドバイ(UAE)から、フランスのリヨン、パリだったし、それから高校、大学受験時期以外は毎年どっかには行ってたしね…。
海外留学という流れは当然と言えば当然の流れともいえる。
…という訳でググってみる。キーワードは、
「淡江大学 外國學生入學申請表 2021-2022」
ちゃんと年度を入れないと2018年のとか古い情報が出てくるので要注意。
Googleの検索結果からそれらしいのをクリック。
淡江大学のホームページ、
「淡江大學 招生策略中心」
というページにたどり着いた。
左カラムが「外國學生(海外からの留学生)」になっているのを確認して…。
あ、第一、第二(①)、第三期(②)と申し込み期間があって、第二期と第三期はまだ申請可能だわ。
留学生向けのハンドブック(③)をダウンロードして見てみる。
※修士、博士課程は原則第1回のみ。空席があった場合は第2回受付。
※学士課程は9月入学のみ。
※転入生は第3回に申し込んでください。
なるほど、学士課程はまだ申し込めそうだ。
手順は…
①申請資格と申請部門を確認する。
↓
②申し込み資料の準備。
↓
③申請料の支払い。
↓
④オンライン申請。
↓
⑤内容を確認して申請。
↓
⑥審査
↓
⑦合格発表
応募資格は…
①外国籍で、台湾の国籍を持ってなく、申請時に華僑の資格がない人。
②外国籍を持ち、以下の要件を満たしており、なお直近台湾国外に6年以上滞在している人。
1.台湾国籍を持っている人はダメ。
2.台湾国籍を持っていた人も除外。
3.直近6年以内に中国本土、香港、マカオの居住者はダメ。
1.華僑のインターンシップを受けた者はダメ。
2.大学の語学センター2年以上在籍はダメ。
3.交換留学生2年以上はダメ。
4.台湾でビジネスビザ2年以上はダメ。
4.以下に該当する人は対象外。
1.両親どちらかが台湾国籍。
2.両親どちらかの死後生まれた子で、両親どちらかが台湾国籍。
3.台湾領内で生まれ、両親どちらかが無国籍者。
4.台湾帰化人。
これも大丈夫だな。純然たる日本人だし。
申し込み方法は…
①申請書。
②国籍証明書またはパスポートのコピー。
③3か月以内に撮影した2インチの正面写真。
④最終学歴の卒業証書または同等の学位証明書のコピー。
└ 台北駐日代表処で証明してもらう。
⑤成績証明書。
└ 台北駐日代表処で証明してもらう。
⑥4,000米ドル若しくは100,000台湾ドルの銀行の残高証明書。
⑦申請料の払い込み領収書。
⑧外国学生 宣誓同意書。
⑨追加の審査材料資料、言語能力証明書、推薦状など。
⑩博士課程への入学を申請する者は、各学部で特に指定がない限り修士論文または関連する作品を添付するものとします。
※提出された書類はすべて返却されませんので、ご自身でコピーを保管してください。
※資格に矛盾があることが判明した場合、入学資格は取り消されます。
※申請資格や学業資格を確認するために、その他の関連する補足書類の提出を申請者に要求する場合があります。
まあ、普通。あと淡江大学はインターネット申し込みになるんだね。
学費とかの費用は… 半期単位で…
学費:NTD39,000(150,000円)
雑費:NTD21,940(85,000円)
安い。年間約470,000円。
寮費も半期単位で、
寮費:NTD12,300(47,500円)
保証金:NTD2,000(7,700円)
管理費/水/電:0円
ネット環境:NTD639(2,500円)
空調:メーター実費。
こっちも安い。年間約115,400円。
入学金もなさそう。
最大の問題は学びたい学部・学科があるかどうか…
1.コンピュータサイエンス情報学科・英語授業学部
2.国際ビジネス学科・国際ビジネス英語授業学部
3.国際金融学科・国際ビジネス英語授業学部
4.英文科・英語授業学部
5.外交及び国際関係学科・英語授業学部
6.国際観光管理学・英語授業学部
7.グローバル政治経済学科・英語授業学部
学部も娘ちゃんの行きたいところがありそうだ。
国内大学受験の時と指向性が一転して「国際観光管理学・英語授業学部」の
グローバル政治経済学科
外交・国際関係学科
国際観光管理学科
まあ、親目にもそれが向いていると思う。結局、地元沖縄にはピンとくる学科がなかったんだね。
ちゃんとシラバスも調べて4年制大学なのを確認し、卒業後大卒の資格になっているかもチェックした。
ここまで娘ちゃんと一緒にハンドブックを読んで、応募してみようかという事になった。
淡江大学に学士留学を申請する
淡江大学の海外からの留学生向けのホームページに戻って、オンライン申請(④)をクリック。
こんなページに遷移して、一通り読んでアカウントを作成(⑤)をクリック。
まずは、Eメールを認証してアカウントを作成してから、ログインして申請作業をするんだね。
プライバシーポリシーの取り扱いに関するページが出てくるので、ざっくり読んで「同意(Agree)」をクリック。
このページでEメールアドレスを入力(⑥)して「送信(Submit)」。
Eメールが届いたらメール中のリンクをクリックして登録完了。
元のページに戻ってログイン(⑦)してみる。
淡江大学学士留学申請ページ
淡江大学の外国人留学希望者向け入学申請システムにログインすると、まずは「個人情報」の登録ページ。
ページの上の方の赤で囲ったところがメニューになっていて、
(1)Personal Information Request Form
(2)Upload the required documents
(3)Declaration for International Students
(4)Questionnaire
(5)Complete the application
(1)個人情報。
(2)必要書類のアップロード。
(3)留学生向け誓約宣言。
(4)アンケート。
(5)申請を実行する。
の5つのフォームが準備されている。
別に(1)から順序良く入力していく必要はなく、ページの一番下に「Temporarily」というボタンがあって、書きかけでも保存ができる。
(2)Upload the required documents
必要書類のアップロードのフォーム。
ここでは、
・国籍を証明できる書類かパスポート。
・2インチの顔写真。
・卒業証明書。
・成績証明書。
・US$4,000かNT$100,000以上の口座の残高証明書。
・申込費の払い込みのレシート。
といった書類をアップロードする必要がある。
間違ったファイルをアップロードしても、修正した書類を再度アップロードすれば上書きしてくれる。
すでにアップロードしたファイルがある場合は赤文字で「Uploaded!!」って表示される。
基本的にどの資料も「英語」か「中国語」で書かれている必要がある。日本語のままはNG。
また「成績証明書」などは2枚にわたる事があるんだけど、ファイルとしては1ファイルにする必要がある。
そうなるとPDFかZIPでまとめるのがやりやすい。
僕達は紙の書類をコンビニのマルチコピー機でPDF化した。
複数のPDFを1ファイルにまとめるのはネット上の無料サービスを使った。
さらに「成績証明書」と「卒業証明書」は台湾の領事館にあたる「台北駐日経済文化代表処」に持って行くか郵送して証明してもらう必要がある。
「台北駐日経済文化代表処」は日本国内には、
東京「代表処」
大阪・福岡「弁事処」
札幌・横浜、那覇「分処」
の6か所に設置されている。
ちなみに必要書類は上記の書類なんだけど、本当に海外留学したい場合は、入学ハンドブックの
「弐・申請及び注意事項」の「三」の「(九)」に書かれてる書類も出すべき。
英文で引用すると、
「Additional required documents by the intended department or other supporting documents (such as the
study plans, recommendation letters , language certificates and so on).」
青文字の「推薦状」「言語能力証明書」はあれば当然有利だから出すべき。
問題は赤文字の「学習計画書」なんだけど、海外の学校はここを重視するところが多い。
この(九)って「対象部門による追加の必要書類またはその他の補足書類(学習計画、推薦状、言語証明書など)」って書かれていて、娘ちゃんが選んだ学科には「追加で要求する書類」の指定はなかったので出さなくてもいいように受け取れる。
なので出さなくても申請事体はできるんだけど、台湾に限らず海外留学において「学習計画書」は加点になると思ってまず間違いない。
娘ちゃんには「志望動機書」と「学習計画書」を英文で詳細に書いて提出してもらった。
(3)Declaration for International Students
ここでは
「私は外国籍を持っており、台湾や他国華僑の国籍は持ったことがありません。」
といった事を宣言する。
(4)Questionnaire
ここでは
・どこで淡江大学の事を知りましたか?
・淡江大学を卒業した後はどうする予定ですか?
といった質問に答える。
卒業後の予定は、しっかりビジョンがある事を伝えられた方がいいんだけど…。
まあ、正直な考えで「他の国の大学院に進学するつもり」にチェックを入れた。
(5)Complete the application
全部の入学申請資料をアップロードし、必要項目を記入し、全てが揃ったら最終的にデータを送信する。
申込を完了するページ。
申込が完了すると、
こんな自動メールが送られてくるので、メールの中のリンクをクリックして入学申し込みを確定する。
しばらくすると、
こういった「TKUに入学応募してくれてありがとう」メールが届く。
後日談なんだけど、僕達のケースだと、
ハンドブック(入学案内)を2人で日曜日1日かけて何度も読んでメモ書きをしながら頭に叩き込んだ。
そして本当に台湾に留学したいのか考える時間が1~2日あり、
娘ちゃんが「台湾に留学したい」って決心してからの動きは早かったんだけど、それでも、
・高校の英文での「卒業証明書」「成績証明書」の発行に6日間。
・英文の残高証明は1時間くらい。
・申込書の海外送金が楽天銀行で処理完了までに半日。
・台北駐日経済文化代表処で証明書をもらうのに1日。
トータル10日間ほど時間がかかった。
ちなみに申し込み完了後に、申請画面に再度アクセスしてログインしようとすると、
「もう申請書は送信されたので、システムにはログインできません。」
ってメッセージが出てくる。
…だけど、正直こっからが娘ちゃんの正念場。
彼女の中国語は今、あいさつ程度。
英語は準2級だけど、大学の授業が聞ける程度に引き上げる必要がある。
4月中旬から8月の出国までの約4か月で、リアルスクールとオンラインスクールを駆使して、どこまでレベルを上げられるかが問題。
淡江大学学士留学申請から1か月後…
2021/06/09、淡水大学アドミッションセンターから「合格通知」がメールで送られてきた。
やたっ!
本命合格!
淡江大学合格メールの更に1週間後
2021/06/16、淡江大学から入学資料の郵便物が届いた。
淡江大学からの正式な印鑑のつかれた 本科4年生学士留学 合格通知。
娘ちゃんは3学科合格してたので、3学科それぞれの合格通知が届いていた。
…コロナ禍で台湾淡水の淡江大学に留学したこの話の続きはここから。